Category: Technology-Perspective-From-Japan
-
APS Viewer:設定パネルの変更
5月初旬にリリースされている APS Viewer バージョン 7.119.0 で設定パネルの [外観] タブと [環境] タブがと統合されています。 具体的には、従来の [環境] タブにあった「環境と照明の選択」のセレクターをリストボックスからコンボボックス(ドロップダウン リスト)へ変更することで、設定パネルに必要だった領域の縮小に成功しています。 この変更によって設定パネルに1タブ分の余裕が生まれるため、APS Viewer:設定パネルの拡張 でご案内したカスタム設定タブを追加している場合、一段下に表示されて分かりにくかったタブの表示位置が、[外観] タブと同じ段に表示されるようになります。 このスタイルを旧型式に戻すには、あうにく、Viewer バージョン自体を Forge Viewer バージョン指定のもう1つの方法 で変更前の旧バージョンで指定するほかありません。
-
Revit 2027 新機能 ~ Forma Connected Client(テクニカル プレビュー)
Revit 2027 では、新しく追加された Forma Connected Client を通じて、Forma Site Design、Forma Building Design、デスクトップ製品(Revit など)間で、Forma のツールとワークフローをシームレスに連携できるようになりました。 Forma のツールは、共通のデータ リポジトリ(Forma Data Management)と共通のデータ スキーマを活用します。つまり、モデルが最初に作成された場所に関係なく、アプリケーション間でファイルをやり取りする必要がなくなり、複数のアプリケーション間で優れたエクスペリエンスと相互運用性がもたらされます。 初期のワークフローは、Revit と Forma のツール間の連携体験に重点を置いています。 Forma Connected Client では、その機能とワークフローは、Forma プロジェクト内に保存されているすべての Revit 2027 クラウド モデルで有効になります。テクニカル プレビューへの参加は、プロジェクト管理者がプロジェクト単位で設定できます。 少しわかりづらいですが、Project Admin ではなく、Forma Data Management モジュールの設定画面に遷移すると、下記の Revit タブが表示されます。そして、プロジェクトのクラウドモデルが Revit 2027 バージョンの場合に、Forma Connected Client を有効化できるようになります。 冒頭でご案内した Forma Site Design、Forma Building Design は、Autodesk Construction…
-
クリックから記述へ
昨年開催した Autodesk DevCon では、少し抽象的なかたちで、AI エージェントに対して計画している(当時、計画していた)アプローチや取り組みをご案内しました。その際、API を使ったアプリの方向性として、従来のユーザー インターフェースを持つスタイルから、AI エージェントから駆動するスタイルへの変化について触れています。 まだプレビューのかたちですが、Revit 2027 MCP サーバー や Fusion MCP サーバー などの登場もあり、最近になって、オートデスクの取り組みも実態をともなってきた印象です。まずは、APS を利用しない簡単な例を挙げて「選択してクリック」から「記述して実行」の変化をご紹介しておきたいと思います。 ユーザーインターフェースを持つ Web アプリ: 次に示すのは、オートデスクのオフィスが置かれている主要都市を選択して、その都市の現在の天気情報(天候、温度、湿度)を地図上に表示する Web アプリの例です。 アプリは、HTML で定義されるユーザーインターフェースを持ち、ページ左上のドロップダウン メニューで都市名を選択することが出来ます。 都市名を選択すると、天気情報の取得に OpenWeather の Weather API を、地図の表示には Microsoft のAzure Maps を利用して、選択した都市があるエリアを表示します。 AI エージェント駆動用の MCP サーバー: 一般的な AI エージェントにとって天気情報の取得は標準的なスキルですが、ここでは、あえて、前述の Web アプリを MCP サーバー化して、単純に AI エージェントから呼び出せるようにしてみます。 MCP サーバーに用意したツール実装は次の2種類です。 上記ツールを持つローカル MCP サーバーを…
-
Inventor 2027 の .NET Add-in 開発と Visual Studio 2026 ~.NET プロジェクトテンプレート
Inventor 2027 では、.NET ベースの Add-in 開発環境が更新され、.NET 10 ベースでの開発へ移行しています。 これに伴い、Inventor Add-in 開発でも Visual Studio 2026 を利用するケースが増えてくると考えられます。 一方で、現時点では Inventor SDK に含まれる一部ツールについて、まだ Visual Studio 2026 への対応が完全ではない状況が確認されています。 今回は、その中でも DeveloperTools.msi に関する現状について共有したいと思います。 現在確認されている状況 Inventor 2027 SDK に含まれるDeveloperTools.msiを Visual Studio 2026 環境で実行した場合、 “Could not find any version of Microsoft Visual Studio” というメッセージが表示され、正常にセットアップを進めることができません。 これは、現在のところDeveloperTools.msiの Visual Studio 検出処理が VS2026 に対応していないためです。 背景 Inventor 2027 は…
-
Design & Make Marketplace
DevCon アムステルダムでアナウンスがあったとおり、Autodesk App Store が、Design & Make Marketplace(デザイン&創造マーケットプレイス)へと変更されています。オートデスクと業界が目指す方向性を反映し、デザインと製造のワークフローを支えるあらゆる機能を提供する、信頼できる唯一のプラットフォームです。 新しい URL は https://marketplace.autodesk.com/ です。Autodesk App Store 時代の https://apps.autodesk.com/ にアクセスすると、新しい Design & Make Marketplace の URL にリダイレクトされます。APS ポータル(https://aps.autodesk.com/)上部のメニューからもアクセスすることが出来ます。 あいにく、Autodesk App Store にあった日本語ページは、今回の公開時には用意されていません。ただ、Autodesk App Store が公開後少ししてから日本語された経緯があるので、今後の日本語化に期待したいところです。 今回のリリースでは、名称変更だけでなく、検索とナビゲーションの再設計、より充実した製品詳細ページ、製品別または業界別のブラウジング機能などにより、適切なアプリをこれまで以上に迅速かつ直感的に見つけられるようになりました。 Autodesk App Store 同様、Design & Make Marketplace へのコンテンツ(アプリ、サービス、その他)の公開は無償です。あいにく、公開に必要な Marketplace Publisher Center ページも英語が主体になっていますが、デスクトップ製品用の公開ガイドは、従来の日本語ページを踏襲しています。 実際の公開手続きをおこなう「公開元コーナー」のページも同様です。 Design & Make Marketplace への変更で注目すべきは、MCP サーバーの公開です。 https://marketplace.autodesk.com/ ページの検索ボックスの…
-
Inventor 2027 における .NET アドインの依存関係管理 ~ UseInventorAssemblyContext の追加
Inventor 2025 以降、Inventor アドイン開発は .NET Framework ベースから .NET ベースへ移行しました。 これにより、最新の .NET ライブラリや NuGet パッケージを利用しやすくなった一方で、複数のアドイン間で依存 DLL や依存ライブラリのバージョン競合が発生しやすくなるケースも見られるようになりました。 例えば、 といった場合に、意図しない DLL が読み込まれたり、実行時エラーが発生したりする可能性があります。 Inventor 2027 では、このような .NET アドインの依存関係管理に関して改善が行われています。 本記事では、Inventor 2027 に追加された UseInventorAssemblyContext 設定と、依存関係分離の考え方について紹介します。 DLL Hell と依存関係管理の歴史 Windows アプリケーション開発では、以前から DLL の依存関係管理が課題になることがありました。 特に、異なるバージョンの DLL を複数のアプリケーションやプラグインが共有する場合、 といった問題が発生することがあります。 こうした問題は、一般的に “DLL Hell” と呼ばれてきました。 Inventor のアドイン開発も、長い間 COM ベースで行われてきました。 COM ベースの Add-in では、Windows レジストリへの登録が必要であり、DLL の配置や…
-
DevCon アムステルダム:APS 最新情報
2026年4月15日、16日の2日間に渡ってオランダ・アムステルダムで開催された Autodesk DevCon 2026 では、AI エージェントや Autodesk MCP サーバー、Autodesk Platform Services について、数多くのアナウンスがありました。下記にそのサマリーをご案内したいと思います。 Autodesk DevCon 2026 では、数々の魅力的なアップデートをご紹介しました。新しい Data API、初の Autodesk MCP サーバー、Design and Make Marketplace、さらに、エージェント型 AI の世界に向けた安全で信頼性の高いソリューション構築のためのインフラストラクチャ、などです。詳しく見ていきましょう。 APS でデザインデータ活用を加速 オートデスクは、Autodesk Platform Services(APS)を通じたデザイン、エンジニアリング データの構造化と粒状化、クラウド ネイティブなアクセスを継続的に拡充していくことで、データ領域の拡大、ほぼリアルタイムな同期を実現して、ツール(デザイン ソフトウェア)やファイル形式を超えた幅広い相互運用性により、より連携性の高いワークフローとエクスペリエンスの構築を支援します。 Data API と Data Exchange Autodesk MCP サーバー オートデスク初の公式な MCP サーバー群をリリースします。Design and Make ワークフロー専用に設計されたこれらの MCP サーバーを活用することで、AI エージェントがプロジェクトのコンテキストにアクセス、ツールに接続して、カスタム統合をおこなわずにリクエストを実行することが出来ます。 Product Help MCP サーバー、Fusion…
-
Fusion Data MCP サーバー
Fusion MCP サーバーとは別に、Fusion Data MCP サーバーを利用することも出来ます。 Fusion MCP サーバーがデスクトップ版 Fusion を「操作」するのに対して、Fusion Data MCP サーバーは、Fusion Web クライアント(旧名 Fusion Team)の「操作」を提供します。「自然言語で Fusion Web クライアントを操作する」、と考えると分かり易いかもしれません。 Fusion のデータ? ご存じにように、Fusion のデータはクラウド上に保存されています。Fusion Data MCP サーバーを利用すると、クラウド上の Fusion データへの経路(ハブ>>プロジェクト)を追跡して管理機能にアクセスすることが出来るようになります。(いまのところ) Claude Desktop での利用設定 Claude Desktop で Fusion Data MCP サーバーを利用するには、Claude Desktop の起動後に、[設定] >> [コネクタ] >> [カスタムコネクタを追加] をクリックして、名前 に「Autodesk Fusion Data MCP サーバー」(任意)、リモートMCPサーバーURL に「https://developer.api.autodesk.com/fusion/mcp」を貼り付けて [追加] ボタンをクリック、Claude…
-
Revit 2026/2025 .NET 10 への移行テストのお願い
オートデスクは、Revit 2025、および 2026 を .NET 10 に移行する計画です。 Revit 2025 と Revit 2026 、もともと、.NET 8 上に構築・リリースされていますが、Microsoft の .NET および .NET Core の公式サポート ポリシー により、 2026年11月10日に .NET 8 のサポートが終了することになります。今回の計画は、このサポート終了に対応するのが目的です。 オートデスクは、過去の Revit 2 バージョンを .NET 10 に移行する計画です。移行先となる .NET 10 は、 Microsoft の最新バージョンの長期サポート(LTS) リリースです。最新の .NET バージョンを適応させることで、パフォーマンスの向上、セキュリティ強化、継続的なプラットフォームサポート、そして新しいランタイムやツール機能へのアクセスといった利点が得られる可能性があります。また、Revit および Revit エコシステムが依存する基盤を強化し、より良い実行効率やより現代的な言語機能も提供します。 これまでの経験では、ほとんどの既存アドインは動作し続けています。しかし、アドインがネイティブ コードや 3rd party 製ライブラリなど複雑な環境で作られている場合、結果は異なる場合があります。再コンパイルや依存関係の更新が必要な場合もあります。このような事例について知り、開発者やお客様への影響を可能な限り最小限に抑えられるよう支援したいと考えています。Revit 2025/2026 用に開発した Revit アドインをお持ちの場合には、同アドイン アプリをテストして、出来るだけ早く問題を報告いただくことが重要となります。…
-
Fusion MCP サーバー
Autodesk Fusion がアップデートされて、製品内の AI エージェント、Autodesk Assistant から Fusion MCP サーバーを利用出来るようになっています。 Autodesk Fusion から Fusion MCP サーバーを利用するには、Fusion の [基本設定] >> [一般] >> [API] にアクセスして、「Fusion MCP サーバ(このデバイス上でローカルに実行されます)」にチェックする必要があります。 今回、Anthropic 社の Claude for Creative Work ローンチにあわせたアナウンスがありましたので、Claude Desktop からのアクセスについてご案内しておきたいと思います。 主な機能 Fusion MCP サーバーをインストールした Claude Desktop は、起動中のAutodesk Fusion インスタンスを検出・接続して、実装するツールを介して Fusion にリクエストやクエリーなどのリアルタイムな操作を実行出来るようになります。現時点での主な機能は次のとおりです。 インストール Fusion MCP サーバーは、 Revit MCP サーバーと同様に、製品外部から参照が可能になっています。Claude Desktop で Fusion…

You must be logged in to post a comment.