Autodesk Fusion がアップデートされて、製品内の AI エージェント、Autodesk Assistant から Fusion MCP サーバーを利用出来るようになっています。

Autodesk Fusion から Fusion MCP サーバーを利用するには、Fusion の [基本設定] >> [一般] >> [API] にアクセスして、「Fusion MCP サーバ(このデバイス上でローカルに実行されます)」にチェックする必要があります。

今回、Anthropic 社の Claude for Creative Work ローンチにあわせたアナウンスがありましたので、Claude Desktop からのアクセスについてご案内しておきたいと思います。

主な機能

Fusion MCP サーバーをインストールした Claude Desktop は、起動中のAutodesk Fusion インスタンスを検出・接続して、実装するツールを介して Fusion にリクエストやクエリーなどのリアルタイムな操作を実行出来るようになります。現時点での主な機能は次のとおりです。

  • Fusion とのリアルタイム対話:アクティブな Fusion セッションにコマンドを送信して、デザイン ワークスペースで結果を即座に確認することが出来ます。
  • 自然言語によるプロンプトを通して、3D ジオメトリ、スケッチ、フィーチャーの作成、変更、検査をおこなうことができます。
  • ライブコマンド実行:プリミティブ形状の作成、変更の適用、デザインデータのクエリーなどの操作を実行することが出来ます。
  • ローカル接続の場合:Fusion MCP サーバーは Claude Desktop 稼働マシン上で動作するため、デザインデータはプライベートかつ安全に保護されます。

インストール

Fusion MCP サーバーは、 Revit MCP サーバーと同様に、製品外部から参照が可能になっています。Claude Desktop で Fusion MCP サーバーをインストールするには、次の手順を踏んでください。

  1. Claude Desktop の起動後、[ファイル] >> [設定] >> [拡張機能] の順にアクセスして拡張機能画面を表示させます。
  2. [拡張機能を参照] ボタンをクリックして、[ディレクトリ] 画面で “autodesk” をキーワードに Autodesk Fusion のタイルを表示させます。
  3. 次に[ディレクトリ] 画面で Autodesk Fusion タイルをクリックして、Fusion MCP server 画面に移動します。
  4. [インストール] ボタンで Fusion MCP サーバーをインストールしてください。Fusion MCP サーバーのインストール後、念のため、Claude Desktop を再起動することをお勧めします。

動作

実行テスト

Fusion が起動している状態で Claude Desktop を起動させた後に、「Fusionで10mmの立方体を作成して」とプロンプト入力してみてください。Fusion MCP サーバーを介して Fusion 上に 10mm 角の立方体が作成されるはずです。

Claude Desktop の起動時に Fusion が起動済でないと、Fusion MCP サーバーとの接続が確立出来ず、エラーが表示されます。

アピアランスの変更

作成済のモデルを Fusion 上に開いておくと、そのアクティブ ドキュメントに対しての操作が出来ます。下記は「Color2グループの2つのボディに「クロム」の外観を適用して」とした例です。

モデル サマリーのプレゼンテーション資料作成

Fusion MCP サーバー以外の機能を Claude Desktop が持つ機能と 組み合わせて利用することも出来ます(オーケストレーション)。次の例は、「Fusionに表示中のアセンブリの概要とパーツ一覧をPowerPointにまとめて」としたものです。

図面の画像からモデリング

完全ではないものの、図面画像を Claude Desktop にアップロードして認識させ、Fusion MCP サーバーを介してモデリングさせることも可能です。例えば、Fusion 360 ビギナー向けレッスンレッスン 5 : 図面 に記載されている図面の画像をキャプチャして、「画像の2D図面をFusionで3Dモデルに出来ますか?」のように指示すると、数回の試行錯誤を経て、形状作成していることがわかります。

Fusion MCP サーバーとの接続が出来ない場合

  • Fusion 側で「Fusion MCP サーバ(このデバイス上でローカルに実行されます)」にチェックされていて、「Fusion MCP サーバ(http://127.0.0.1:27182/mcp)」のポート番号が、Claude Desktop 側のAutodesk Fusion の Port の値と同じ値になっていることを確認してみてください。同設定は [拡張機能] 画面から Autodesk Fusion >> [設定] ボタンから表示させることが出来ます。
  • MCP サーバーが認識されない場合は、タスクマネージャーの [タスクの終了] からClaude プロセスを終了してみてください。

オーケストレーションへの期待

今後、Fusion MCP サーバー単体の機能の向上だけでなく、他の MCP サーバーとオーケストレーションした運用にも期待したいところです。例えば、パーツ毎のコストがクエリー出来れば、先にご紹介した PowerPoint プレゼンテーション資料も少し違ったものになると思います。

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