Author: Toshiaki Isezaki
-
APS Viewer:設定パネルの変更
5月初旬にリリースされている APS Viewer バージョン 7.119.0 で設定パネルの [外観] タブと [環境] タブがと統合されています。 具体的には、従来の [環境] タブにあった「環境と照明の選択」のセレクターをリストボックスからコンボボックス(ドロップダウン リスト)へ変更することで、設定パネルに必要だった領域の縮小に成功しています。 この変更によって設定パネルに1タブ分の余裕が生まれるため、APS Viewer:設定パネルの拡張 でご案内したカスタム設定タブを追加している場合、一段下に表示されて分かりにくかったタブの表示位置が、[外観] タブと同じ段に表示されるようになります。 このスタイルを旧型式に戻すには、あうにく、Viewer バージョン自体を Forge Viewer バージョン指定のもう1つの方法 で変更前の旧バージョンで指定するほかありません。
-
クリックから記述へ
昨年開催した Autodesk DevCon では、少し抽象的なかたちで、AI エージェントに対して計画している(当時、計画していた)アプローチや取り組みをご案内しました。その際、API を使ったアプリの方向性として、従来のユーザー インターフェースを持つスタイルから、AI エージェントから駆動するスタイルへの変化について触れています。 まだプレビューのかたちですが、Revit 2027 MCP サーバー や Fusion MCP サーバー などの登場もあり、最近になって、オートデスクの取り組みも実態をともなってきた印象です。まずは、APS を利用しない簡単な例を挙げて「選択してクリック」から「記述して実行」の変化をご紹介しておきたいと思います。 ユーザーインターフェースを持つ Web アプリ: 次に示すのは、オートデスクのオフィスが置かれている主要都市を選択して、その都市の現在の天気情報(天候、温度、湿度)を地図上に表示する Web アプリの例です。 アプリは、HTML で定義されるユーザーインターフェースを持ち、ページ左上のドロップダウン メニューで都市名を選択することが出来ます。 都市名を選択すると、天気情報の取得に OpenWeather の Weather API を、地図の表示には Microsoft のAzure Maps を利用して、選択した都市があるエリアを表示します。 AI エージェント駆動用の MCP サーバー: 一般的な AI エージェントにとって天気情報の取得は標準的なスキルですが、ここでは、あえて、前述の Web アプリを MCP サーバー化して、単純に AI エージェントから呼び出せるようにしてみます。 MCP サーバーに用意したツール実装は次の2種類です。 上記ツールを持つローカル MCP サーバーを…
-
Design & Make Marketplace
DevCon アムステルダムでアナウンスがあったとおり、Autodesk App Store が、Design & Make Marketplace(デザイン&創造マーケットプレイス)へと変更されています。オートデスクと業界が目指す方向性を反映し、デザインと製造のワークフローを支えるあらゆる機能を提供する、信頼できる唯一のプラットフォームです。 新しい URL は https://marketplace.autodesk.com/ です。Autodesk App Store 時代の https://apps.autodesk.com/ にアクセスすると、新しい Design & Make Marketplace の URL にリダイレクトされます。APS ポータル(https://aps.autodesk.com/)上部のメニューからもアクセスすることが出来ます。 あいにく、Autodesk App Store にあった日本語ページは、今回の公開時には用意されていません。ただ、Autodesk App Store が公開後少ししてから日本語された経緯があるので、今後の日本語化に期待したいところです。 今回のリリースでは、名称変更だけでなく、検索とナビゲーションの再設計、より充実した製品詳細ページ、製品別または業界別のブラウジング機能などにより、適切なアプリをこれまで以上に迅速かつ直感的に見つけられるようになりました。 Autodesk App Store 同様、Design & Make Marketplace へのコンテンツ(アプリ、サービス、その他)の公開は無償です。あいにく、公開に必要な Marketplace Publisher Center ページも英語が主体になっていますが、デスクトップ製品用の公開ガイドは、従来の日本語ページを踏襲しています。 実際の公開手続きをおこなう「公開元コーナー」のページも同様です。 Design & Make Marketplace への変更で注目すべきは、MCP サーバーの公開です。 https://marketplace.autodesk.com/ ページの検索ボックスの…
-
DevCon アムステルダム:APS 最新情報
2026年4月15日、16日の2日間に渡ってオランダ・アムステルダムで開催された Autodesk DevCon 2026 では、AI エージェントや Autodesk MCP サーバー、Autodesk Platform Services について、数多くのアナウンスがありました。下記にそのサマリーをご案内したいと思います。 Autodesk DevCon 2026 では、数々の魅力的なアップデートをご紹介しました。新しい Data API、初の Autodesk MCP サーバー、Design and Make Marketplace、さらに、エージェント型 AI の世界に向けた安全で信頼性の高いソリューション構築のためのインフラストラクチャ、などです。詳しく見ていきましょう。 APS でデザインデータ活用を加速 オートデスクは、Autodesk Platform Services(APS)を通じたデザイン、エンジニアリング データの構造化と粒状化、クラウド ネイティブなアクセスを継続的に拡充していくことで、データ領域の拡大、ほぼリアルタイムな同期を実現して、ツール(デザイン ソフトウェア)やファイル形式を超えた幅広い相互運用性により、より連携性の高いワークフローとエクスペリエンスの構築を支援します。 Data API と Data Exchange Autodesk MCP サーバー オートデスク初の公式な MCP サーバー群をリリースします。Design and Make ワークフロー専用に設計されたこれらの MCP サーバーを活用することで、AI エージェントがプロジェクトのコンテキストにアクセス、ツールに接続して、カスタム統合をおこなわずにリクエストを実行することが出来ます。 Product Help MCP サーバー、Fusion…
-
Fusion Data MCP サーバー
Fusion MCP サーバーとは別に、Fusion Data MCP サーバーを利用することも出来ます。 Fusion MCP サーバーがデスクトップ版 Fusion を「操作」するのに対して、Fusion Data MCP サーバーは、Fusion Web クライアント(旧名 Fusion Team)の「操作」を提供します。「自然言語で Fusion Web クライアントを操作する」、と考えると分かり易いかもしれません。 Fusion のデータ? ご存じにように、Fusion のデータはクラウド上に保存されています。Fusion Data MCP サーバーを利用すると、クラウド上の Fusion データへの経路(ハブ>>プロジェクト)を追跡して管理機能にアクセスすることが出来るようになります。(いまのところ) Claude Desktop での利用設定 Claude Desktop で Fusion Data MCP サーバーを利用するには、Claude Desktop の起動後に、[設定] >> [コネクタ] >> [カスタムコネクタを追加] をクリックして、名前 に「Autodesk Fusion Data MCP サーバー」(任意)、リモートMCPサーバーURL に「https://developer.api.autodesk.com/fusion/mcp」を貼り付けて [追加] ボタンをクリック、Claude…
-
Revit 2026/2025 .NET 10 への移行テストのお願い
オートデスクは、Revit 2025、および 2026 を .NET 10 に移行する計画です。 Revit 2025 と Revit 2026 、もともと、.NET 8 上に構築・リリースされていますが、Microsoft の .NET および .NET Core の公式サポート ポリシー により、 2026年11月10日に .NET 8 のサポートが終了することになります。今回の計画は、このサポート終了に対応するのが目的です。 オートデスクは、過去の Revit 2 バージョンを .NET 10 に移行する計画です。移行先となる .NET 10 は、 Microsoft の最新バージョンの長期サポート(LTS) リリースです。最新の .NET バージョンを適応させることで、パフォーマンスの向上、セキュリティ強化、継続的なプラットフォームサポート、そして新しいランタイムやツール機能へのアクセスといった利点が得られる可能性があります。また、Revit および Revit エコシステムが依存する基盤を強化し、より良い実行効率やより現代的な言語機能も提供します。 これまでの経験では、ほとんどの既存アドインは動作し続けています。しかし、アドインがネイティブ コードや 3rd party 製ライブラリなど複雑な環境で作られている場合、結果は異なる場合があります。再コンパイルや依存関係の更新が必要な場合もあります。このような事例について知り、開発者やお客様への影響を可能な限り最小限に抑えられるよう支援したいと考えています。Revit 2025/2026 用に開発した Revit アドインをお持ちの場合には、同アドイン アプリをテストして、出来るだけ早く問題を報告いただくことが重要となります。…
-
Fusion MCP サーバー
Autodesk Fusion がアップデートされて、製品内の AI エージェント、Autodesk Assistant から Fusion MCP サーバーを利用出来るようになっています。 Autodesk Fusion から Fusion MCP サーバーを利用するには、Fusion の [基本設定] >> [一般] >> [API] にアクセスして、「Fusion MCP サーバ(このデバイス上でローカルに実行されます)」にチェックする必要があります。 今回、Anthropic 社の Claude for Creative Work ローンチにあわせたアナウンスがありましたので、Claude Desktop からのアクセスについてご案内しておきたいと思います。 主な機能 Fusion MCP サーバーをインストールした Claude Desktop は、起動中のAutodesk Fusion インスタンスを検出・接続して、実装するツールを介して Fusion にリクエストやクエリーなどのリアルタイムな操作を実行出来るようになります。現時点での主な機能は次のとおりです。 インストール Fusion MCP サーバーは、 Revit MCP サーバーと同様に、製品外部から参照が可能になっています。Claude Desktop で Fusion…
-
AutoCAD 2027 のカスタマイズ互換性
前バージョンから AutoCAD 2027(Windows 版)への互換性をまとめてご案内したいと思います。 図面ファイル形式 AutoCAD 2027、AutoCAD LT 2027 では、引き続き、2018 図面ファイル形式 を採用しています。新規図面を作成して保存する際には、この 2018 図面ファイル形式が既定値となります。 もちろん、旧バージョンの図面ファイル形式を開いたり、保存したりする機能も従来通りです。 図面読み込み: 図面の保存: アドイン アプリケーションの互換性 AutoCAD 2027 は、AutoLISP/Visual LISP、ActiveX オートメーション(COM)、ObjectARX、.NET API、JavaScript API の 5 つの AutoCAD API をサポートします。前バージョンの AutoCAD 2026 からは バイナリ非互換リリース となるため、前バージョン用に作成されたアドイン アプリケーションは、移植作業が必要になります。 過去バージョンと、その前バージョンからの互換状況、また、移植に必要となる基本情報は次のとおりです。 自動ローダー アドイン アプリ運用時のセキュリティを向上させる目的で、前バージョンの AutoCAD 2026 でパッケージ バンドルを使用する自動ローダーの検出に一部変更が加えられています。もし、AutoCAD 2025 以前のバージョンから AutoCAD 2027 へ移行する場合には、次の記事をご確認ください。 サポート コンパイラ ObjectARX と .NET…
-
Automation API:旧エンジン削除と 2027 エンジン
Design Automation API:コアエンジンライフサイクルポリシー でご案内していますとおり、Engine Lifecycle Policy に従って、公開から6年を経過した 2021 バージョンに対応する古いコアエンジン バージョンが、2026年3月29日に廃止されています。 削除対象となったコアエンジンバージョンは、次のとおりです。 製品更新のタイミングが他のデスクトップ製品と異なる Autodesk Fusion に合わせて、次の Fusion Automation API コア バージョンが2026年2月24日に削除されています。 同様に、次のコアエンジンバージョンが2026年5月5日に削除される予定です。 また、次のコアエンジンバージョンは2026年6月29日に削除される予定です。 同エンジン バージョンをお使いの場合には、事前に新しいバージョンに移行していただくようお願いいたします。 また、2027 バージョンのデスクトップ製品のリリースにともない、対応するエンジン バージョンが利用可能になっています。新しいエンジン バージョンと GET engines/:id エンドポイントが返すレスポンス ボディは次のとおりです。 利用可能な Automation API コアエンジン バージョンの取得方法は、Autodesk Developer Blog : Design Automation API: サポート エンジン一覧の取得 の記事でご案内しています。
-
Autodesk Help MCP サーバー
Autodesk News の Autodesk launches Product Help MCP Server 記事で Autodesk Help MCP サーバーのリリースがアナウンスされています。 従来、オートデスク製品のオンライン ヘルプは、製品を操作するエンドユーザーが参照するドキュメントとして整備されてきました。 2027 バージョンのデスクトップ製品群がリリースされて、オンライン ヘルプにあるようなコンテンツを製品内部の Autodesk Assistant から利用出来るようになっています。これにより、自然言語(日本語)による問いかけに対して、適切な操作方法や問題の回避策などを、同じく自然言語で得ることが出来るようになりました。 2027 バージョンのデスクトップ製品に組み込まれた Autodesk Assistant は、MCP サーバーにアクセス出来るよう設計されているので、以前のバージョンよりも適切な応答を返します。つまり、オンライン ヘルプ(含む、Autodesk Support ドキュメント)のコンテンツを MCP サーバーを介して参照出来るようになっておいるわけです。 MCP(Model Context Protocol)は、Autodes Assistant のような AI エージェントが様々なツールと呼ばれる機能を見つけて、実行する際のオープンなコミュニケーション プロトコル(公開通信規約・仕様)です。 つまり、MCP をサポートする AI エージェントは、オートデスクが提供する Autodesk Help MCP サーバーにアクセスしてサポート リソースを利用出来ることになります。 Autodesk Help MCP サーバーがテスト・サポートしている AIエージェントは、いまのところ…

You must be logged in to post a comment.