このブログ、Autodesk Perspective from Japan を始めて今年の 2 月で 7 年が経ちました。この 7 年間、オートデスクは、デスクトップ中心だったソリューション群にクラウドを使ったソリューションを加え、現在では両者の主要テクノロジを利用したハイブリッドな設計環境を提供しています。
「クラウド」という言葉は、まだ、一般化していなかったものの、Buzzsaw も今でいうクラウド サービスと言うことが出来ると思います。

そんな中、やはり、特筆すべきは AutoCAD の存在です。言うまでもなく、オートデスクの起源は AutoCAD であり、現在に至っても最新のテクノロジ トレンドを採用しながら発展を続けています。

AutoCAD の長い歴史の中では、さまざまな機能が登場しています。時代背景を考えなければ新機能の登場時期は重要ではありませんが、機能説明という意味では、新バージョン登場時の新機能説明がもっとも理解しやすいという事実もあります。今回は、長い AutoCAD の歴史で紹介されてきた機能説明を振り返ってみたいと思います。
インターネット テクノロジが成熟してビジネスに活用されだした 2000 年代から、AutoCAD 新バージョンの発売開始に合わせて、新機能だけにフォーカスして説明をする「プレビューガイド」が用意されてきました。まずは、歴代のプレビューガイドを列挙しておきます。
AutoCAD 2002![]()
それまで、1年半から 2年半毎のサイクルで導入されてきた新バージョンの登場サイクルで発売された最後のバージョンです。対象オブジェクトの変更に追従する自動調整寸法が導入されたバージョンでもあります。
AutoCAD 2004 ![]()
ユーザ インタフェースの新機軸、「ツールパレット」が導入されています。また、2004 DWG 形式を採用することで、それまで 256 色しか指定出来なかった色指定に、True Color やカラーブックを採用したバージョンです。このバージョン以降、サブスクリプション導入にともない、毎年バージョン アップを繰り返すことになります。
AutoCAD 2005 ![]()
仕掛かり中に図面群をプロジェクト管理する「シートセット マネージャ」が導入されたバージョンです。
余談ですが、AutoCAD 2005 の起動時に表示されるスプラッシュ スクリーンには、はじめて、日本から 横浜大さん橋 の写真が使われていました。現在ではスプラッシュ スクリーンはイメージ画像になってしまったので、こんな機会はもうないかも知れません。

AutoCAD 2006 ![]()
挿入後に分解なしで形状を変化させることが出来る「ダイナミック ブロック」が導入されたバージョンです。
AutoCAD 2007 ![]()
2007 DWG 形式を採用して、それまでの 3D 機能を一新して、ハードウェア アクセラレーションを活用して「コンセプト デザイン」を実現する 3D モデリング機能群が導入されています。mental ray レンダリング エンジンによるレンダリング機能や表示スタイルなどのビジュアライズ機能も登場し、製品安定性を目的に、認定グラフィックス カード制度も採用されています。
AutoCAD 2008![]()
異なる尺度を設定したレイアウト(ペーパー空間)ビューポート毎に、尺度に応じたジオメトリ表現を可能にした「注釈尺度」別名「異尺度」機能が導入されています。これにより、モデル空間上の寸法や文字、ハッチングを均一な大きさで表示、印刷可能になっています。
AutoCAD 2009 ![]()
初めて .NET Framework を採用することで、「リボン インタフェース」を導入したバージョンです。API カスタマイズなしで反復作業を記録、自動化する「アクション レコーダ」も、このバージョンで導入されています。
AutoCAD 2010 ![]()
拘束エンジンの採用により、2D ジオメトリに幾何拘束と寸法拘束が適用になっています。ダイナミック ブロックの定義にも拘束を利用出来るようになっています。いわゆる「パラメトリック図面」を実現したバージョンです。ファイル形式は 2010 DWG 形式に変更されています。
AutoCAD 2011 ![]()
3D モデリング機能が大幅に強化され、サーフェス モデリングとメッシュ モデリングの機能が追加されています。点群を扱えるようになっています。また、色指定に透過性を指定したり、グラデーション ハッチングなどの 2D 表現も強化されています。
AutoCAD 2012 ![]()
作図後にも更なる変更が可能な「自動調整配列複写」やモデル空間上の 3D モデル、また、Inventor モデルから直接レイアウト上の図面ビューを生成する「モデル図面化」機能が導入されたバージョンです。Design Suite に含まれる他のオートデスク製品との連携機能も強化されています。
AutoCAD 2013 ![]()
AutoCAD にとって馴染み深いユーザ インタフェースである「コマンド ライン ウィンドウ」別名「コマンドプロンプト ウィンドウ」がフローティングや透過性をサポートしたバージョンです。この他にも、クラウド ストレージである Autodesk 360(当時名)との連携処理を初めて採用したバージョンでもあります。2013 DWG 形式が差異よyされたバージョンでもあります。
Autodesk Perspective from Japan ブログの開始以降、AutoCAD の新バージョン登場時に動画を含めた機能紹介を連載しています。下記は、プレビューガイドとブログ記事へのリンクです。なお、プレビューガイドは AutoCAD 2020 でオンラインヘルプ内の新機能ガイドへ移行したため、独立したドキュメントとしては廃止されています。「AutoCAD 2020 新機能ガイドイド」」とあるには、オンラインヘルプから転写した内容です。
AutoCAD 2014 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2014 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2014 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2014 の新機能 ~ その 3
AutoCAD 2015 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2015 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2015 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2015 の新機能 ~ その 3
AutoCAD 2016 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2016 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2016 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2016 の新機能 ~ その 3
ブログ記事:AutoCAD 2016 の新機能 ~ その 4
AutoCAD 2017 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2017 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2017 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2017 の新機能 ~ その 3
AutoCAD 2018 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2018 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2018 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2018 の新機能 ~ その 3
ブログ記事:AutoCAD 2018 の新機能 ~ その 4
AutoCAD 2019 ![]()
ブログ記事:AutoCAD 2019 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2019 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2019 の新機能 ~ その 3
AutoCAD 2020 ![]()
AutoCAD 2020 以降、プレビューガイドはオンラインヘルプの新機能紹介ページに統合されています。
AutoCAD 2020 ヘルプ | AutoCAD 2020 の新機能 | Autodesk
ブログ記事:AutoCAD 2020 の新機能 ~ その 1
ブログ記事:AutoCAD 2020 の新機能 ~ その 2
ブログ記事:AutoCAD 2020 の新機能 ~ その 3
By Toshiaki Isezaki

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