AutoCAD 2018 の新機能 ~ その4

前回の コラボレーション機能 の紹介に引き続き、AutoCAD 2018で新しく導入された テクノロジとパフォーマンス強化 についてご紹介します。

図面ファイル形式の更新

AutoCAD/AutoCAD LT は、2013 バージョン以降、継続して 2013 DWG/DXF ファイル形式を採用してきましたが、今回の AutoCAD 2018 で新たに 2018 DWG/DXF ファイル形式 を採用するようになりました。

AutoCADのバージョン年表、2018年版が赤で強調表示されている。

もちろん、いままでのバージョンの AutoCAD との互換性を維持するために、AutoCAD 2018 でも下位バージョンで利用されているファイル形式で図を保存することが可能です。

図面読み込み:

  • すべての AutoCAD バージョンで作成した DWG ファイル
  • すべての AutoCAD バージョンで作成した DXF ファイル

図面の保存:

  • R14, 2000, 2004, 2007, 2010, 2013, 2018 形式の DWG ファイル
  • R12, 2000, 2004, 2007, 2010, 2013, 2018  形式の DXF ファイル

図面保存のパフォーマンス向上

新しい図面ファイル形式の採用によって、保存のパフォーマンスが向上しています。 特に注釈尺度が設定されたブロックや段組みを使ったマルチ テキストのほか、複数行の属性定義などのオブジェクトで、その向上を実感することが出来るはずです。また、頻繁に低速の完全保存が実行されるのではなく、インクリメンタル保存が実行されるように自動保存機能が更新されています。

4K ディスプレイ サポート

AutoCAD 2017.1 Update でも一部採用されていますが、Full HD(1920 x 1080)以上の高解像度ディスプレイで AutoCAD を使用した場合でも、ユーザ インタフェースに文字サイズのばらつきや崩れを抑止して表示、および、操作することが出来るようになりました。特に、高解像度環境下で Windows のデスクトップスケールを指定してフォントサイズを大きく設定した場合など、AutoCAD 上のユーザインタフェース上の文字サイズが、均一に表示されるよう調整されています。

AutoCAD 2017とAutoCAD 2018のインターフェース比較。上部にAutoCAD 2017のツールが表示され、下部にAutoCAD 2018の改善されたツールが表示されています。

AutoCAD 2018 では、ツールバーサイズとステータスバー上のボタンサイズの均一化に加え、作図領域右上に表示されるビューキューブや、同じく作図領域左上のビューポート コントロール、コマンド プロンプト ウィンドウの文字サイズも高解像度ディスプレイ環境でも利用しやすいように調整されています。

AutoCAD 2017とAutoCAD 2018のインターフェースの比較画像。上部にAutoCAD 2017、下部にAutoCAD 2018が表示されている。

AutoCAD モバイル アプリ

一部 “360” 製品の名称変更について でもご案内していますが、従来、AutoCAD 360 と呼ばれていた製品名称が変更され、AutoCAD ファミリの 1 つとして再定義されています。この変更に沿って、AutoCAD 360 モバイル アプリ は  AutoCAD モバイル アプリ と呼ばれるようになりました。Apple App Store、Google Play、Windows App ストアから、デバイスにあったモバイル アプリをダウンロードすることが出来ます。モバイル アプリを利用することで、AutoCAD で作成した図面を、クラウド経由で閲覧して直接編集することが可能になります。

AutoCADモバイルアプリ上での図面の表示と操作を示す画像。左側にはアプリのロゴが表示され、右側には詳細な図面が描かれている。

また、従来、AutoCAD と AutoCAD を Subscription 契約でお使いいただいていた方には有償版の AutoCAD 360 Mobile Pro の利用権が付与されていましたが、AutoCAD 2018、AutoCAD LT 2018 の Subscription ユーザの方にも、同等の  AutoCAD モバイル アプリ Premium プランの利用権が付与されます。

AutoCAD 2018のプラン比較表。無償プランとプレミアムプラン、アルティメットプランの機能が列挙されている。

この他にも、3D グラフィックスのパフォーマンス改善と、ビューポートが複数使用している環境で 3D 表示が同期しないなどの問題が発生した場合、表示されているビュー内のすべての 3D グラフィックス(すべての 3D ソリッドおよびサーフェスの分割を含む)を再構築する REGEN3 コマンドが導入されています。2D  グラフィックスでは、従来、[グラフィックス パフォーマンス] ダイアログで「高品質ジオメトリ」をオフしないと切り替えが出来なかった「スムーズ ライン表示」の設定が、「高品質ジオメトリ」の状態に関係なく切り替えられるよう変更されています。 

ここまでご案内してきた AutoCAD 2018 の新機能とは別に、従来どおり、AutoCAD 2018 プレビューガイドも用意されています。AutoCAD 2018 プレビューガイドは、こちら からダウンロードしてご参照いただけます。

次回は、カスタマイズの互換性 についてご紹介します。

By Toshiaki Isezaki

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