Category: Technology-Perspective-From-Japan
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AutoCAD ノーコード ソリューション:データ書き出し
AutoCAD での図面編集中、よくあるタスクに作図空間に挿入されているブロック数の拾い上げ(集計)があります。一般的に、機器や部品、建具など、規格化された形状をブロック化することが多いため、図面内のブロックを数えることで、部品表や建具表などの集計表作成に役立てることが出来ます。 古くから AutoCAD API で作成したカスタム コマンドでブロックの集計と表作図の自動化を実現している場合には、AutoCAD 2008 で導入されているデータ書き出し(DATAEXTRACTION[データ書き出し] コマンド)を使ってカスタム コマンドの機能を代替出来る可能性があります。 データ書き出しは、ウィザード形式でオプション選択を進めるだけで、対象のオブジェクト情報を表オブジェクトとして作図したり、外部の EXCEL ファイルに出力したりすることが出来る機能を提供します。 DATAEXTRACTION コマンド を実行すると、データ書き出し ウィザード が表示されます。データ書き出しの対象は図面内に作図されているすべてのオブジェクトですが、3/8 の画面で「ブロックのみ」を選択して集計を進めることが出来ます。また、ブロックに属性が設定されている場合には、「属性を持つブロックのみを表示」を選択することも出来ます。 4/8 の画面では、集計から特定のブロックを除外したり、分類フィルタで不要な情報を除外したりする指定が可能です。 5/8 画面では、集計された情報をプレビューして列の並びなどを変更することが出来ます。 6/8 画面では、集計内容を表オブジェクト(TABLE オブジェクト)として図面に作図するか、EXCEL ファイルに書き出すかを指定することが可能になっています。 表オブジェクトの作図を選択した場合、表スタイルや表タイトルを指定して、表を指定位置に作図することが出来ます。 つまり、このデータ書き出し機能も、古くは API カスタマイズが必要だった集計表の作成を、標準コマンドで実現出来るノーコード ソリューションと捉えることが出来ます。古いカスタム コマンドでブロックの集計表を作成していたり、EXCEL への書き出しが必要な場合には、一度、お試しください。 By Toshiaki Isezaki
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Inventor 2026がリリースされました
Inventorの新バージョンとなる、Inventor 2026 がリリースされました。この記事ではInventor 2026の概要についてご紹介をいたします。 サポートされるプラットフォームは、2025に引き続き Windows 10 の 64 ビット版およびWindows 11 の 64 ビット版となります。 詳細なシステム要件については、オンラインドキュメントの「System requirements for Autodesk Inventor 2026」以下のページをご参照ください。 また、Inventor 2026は、2025と同様に.NET 8を採用しております。これに伴い、Inventor 2024以前のInventor SDKを用いた.NET Framework 4.8 ベースのアドインプロジェクトは、.NET 8 へアップグレードして再ビルドする必要があります。オンラインのAPIリファレンス「Port .Net Framework-based project to .Net」に移植手順が記載されておりますのでご参照ください これまでのInventorのリリースと同様に、Inventorファイルの保存形式が変更されており、Inventor 2026で作成したファイルをInventor 2025で開こうとすると、以下のようなダイアログが表示されます。 ダイアログに記載のように、Inventor 2026で作成、保存したファイルを、Inventor 2025で開くためには、Inventor Interoperability 2026 コンポーネントの適用が必要となります。ダイアログでインストールボタンを押下するとコンポーネントがインストールされ、Inventor 2025でも開くことが出来るようになります。 Inventorのファイル互換性に関するトラブルシューティングについては、オンラインヘルプの「トラブル シューティング: 新しい Inventor ファイルを開く」をご参照ください。 また、Inventorのアドインプログラム等を開発するためのSDKのインストーラについては、Inventorのインストーラに含まれており、通常C:\Users\Public\Documents\Autodesk\Inventor 2026\SDK フォルダ配下に配置されます。…
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Revit 2026 リリースのご案内
Revit の最新バージョンとなる Revit 2026 がリリースされました。今回から複数回にわたり、Revit 2026 の新機能と更新内容をご紹介していきます。 Autodesk Revit 2026 の動作環境 動作要件として、Revit 2025 に引き続き 64 ビット版 Windows 10 および 64 ビット版 Windows 11 をサポートしています。 Revit 2024 までは、プラットフォームは .Net Framework 4.8 でしたが、Revit 2025 から .NET 8 に更新されました。 詳細なシステム要件については、オンラインドキュメントの以下のページをご参照ください。 Autodesk Revit 2026 のオンラインヘルプ いち早く最新機能をお試しいただきたい場合は、下記のオンラインヘルプから詳細をご確認いただけます。 アドインの互換性と .NET 8 への対応 下記の記事でご案内しておりました通り、Revit 2025 及び Revit 2026 は、.NET 8 をベースに再構築されております。 この変更は、サードパーティの開発者の皆様において、.NET…
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AutoCAD 2026 クイック アンサー ガイド
新しくリリースされた AutoCAD 2026/AutoCAD LT 2026 用に調整した Windows 版用のクイック アンサー ガイドが更新されました。目次や索引から知りたい機能を見つけて、操作方法を把握することが出来ます。 AutoCAD 2026 と AutoCAD LT 2026 のクイックアンサー ガイド(PDF ドキュメント)は、それぞれ、次のリンクからダウンロードすることが出来ます。 By Toshiaki Isezaki
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AutoCAD 2026 新機能
AutoCAD 2026 で、今日の利用環境にあわせて継続した機能の改善・改良に取り組んでいます。特に AI を使用した機能について、機械学習により精度が向上したり、より利便性の高い機能が追加されてきています。 簡単ですが、順にご紹介していきます。 接続されたサポート ファイル AutoCAD 2026 は、Autodesk Docs プロジェクトから直接図面を開いて編集することが出来るようになっています。 [オプション] ダイアログで Autodesk Docs プロジェクト毎にサポートファイルの検索パスをセットアップすると、プロジェクト配下に .autodesk.support フォルダが作成されます。 この .autodesk.support フォルダに図面が参照するファイルを保存しておくと、Autodesk Docs プロジェクトから図面を開く際に、見つからない参照ファイルを検索、パスを解決して図面を開くことが出来ます。 ローカル コンピュータから図面を開く際には、従来通り、ローカル コンピュータ内のパスを使用して参照ファイルのパスを解決します。 アクティビティ インサイト [アクティビティ インサイト] パレットでアクティビティをクリックすると、[アクティビティ プロパティ] パネルに [変更点] インサイトが表示されるようになりました。 [変更点] のインサイトは、ローカル、LAN、および Autodesk Docs に保存されている AutoCAD 図面ファイルでのみ使用できます。現在、これらのインサイトは、AutoCAD 内で行われた保存に対してのみ生成されます。つまり、共有図面が別の製品(AutoCAD Web など)で最後に保存された場合、変更点インサイトは表示されません。また、再販不可品(NFR)、体験版、教育機関限定ライセンスではアクティビティ インサイトは利用出来ません。 中心線 と 中心マークに 画層 オプションを追加 システム変数 CENTERLAYER…
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チームへのトークン割り当て
APS にチームの割り当てを導入 にともない、アプリ作成時、または既存アプリにチーム割り当ての項目が設置されています。 この設定によって、アプリが課金対象の API を使用した際のトークン消費が、割り当てたチームから差し引かれるようになります。チームに関しての詳細は、チームの管理 をご確認ください。 もし、割り当てたチームに十分なトークン残高がない場合には、アプリを所有するアカウントの My applications ページ(https://aps.autodesk.com/hubs/@personal/applications/)を表示した際に、 Uncharged APS usage のメッセージが表示されます。 同じように、アプリ所有者には「Uncharged usage for your Autodesk team」のタイトルを持つ次のようなメールが届きます。 トークンを購入して十分な残高があるような場合、チームにトークンが割り当てられていない可能性がります。チームへのトークン割り当ては、次の手順でおこなうことが出来ます。なお、トークンの割り当てが可能なのは、トークンを購入したアカウントが作成したチームのみなります。他のアカウントが作成したチームへのトークン割り当ては出来ません。 <動画> なお、チームに対するトークンをについてまとめと、次のようになります。 By Toshiaki Isezaki
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AutoCAD 2026 登場
新バージョンとなる AutoCAD 2026 と AutoCAD LT 2026 が、Windows 版と Mac 版で同時リリースされました。AutoCAD の誕生から 43 年となります。 実質的な新規販売は 単体の AutoCAD と、業種別ツールセットを含む AutoCAD Plus(別名 AutoCAD including specialized toolsets)となります。Mac 版には業種別ツールセットを含む AutoCAD Plus の提供はありません。業種別ツールキットを利用出来る Windows 版では、AutoCAD 単体の利用に比較して、さらに生産性の向上を実現することが可能になっています。 動作環境 AutoCAD 2026 がサポートする OS 環境は次のとおりです。 Windows Mac 互換性 AutoCAD 2026 も従来と同じく引き続き 2018 図面ファイル形式を採用しています。DWG と DXF の入出力形式も同様です。AutoCAD API を使用しているアドイン アプリは、前バージョンの AutoCAD 2025 と互換性を維持します。 図面読み込み:…
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APS アプリ所有者の移行
退職等で APS アプリの所有者が Flex トークンの補填が出来なくなってしまい、トークン残高がマイナス(ゼロ未満)になってしまうと、14 日間の猶予期間を経て、同所有者のアプリの API アクセスが遮断されてしまいます。 多くの場合、アプリ所有者が退職する情報は事前に周知されるはずです。また、場合によっては、アプリ所有者の部署移動で他のアカウントに所有権(課金先)を委譲したいこともあるかと思います。そのような場面では、アプリ所有者(デベロッパーキー)を他のアカウントに移行することが出来ます。 ご注意 手順 ここでは、「Mamoru Miyakojima」アカウントから「Toshiaki Isezaki」アカウントに、「APS チュートリアル:Hub Browser」アプリの所有権を委譲する例を見てみます。 もし、招待メール送信の送信に失敗した場合には、次のように表示されます。サインイン状態が有効期限切れになっている可能性がありますので、[Got it] をクリック後、再度、サインインしてお試しください。 1. ~ 8. のアプリ所有者の作業と 6.~ 9. の移譲先アカウントの作業を同じブラウザで実行すると、エラーが表示されてアプリの委譲が失敗してしまいますのでご注意ください。 By Toshiaki Isezaki
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AutoCAD ノーコード ソリューション:ダイナミック ブロック
AutoCAD の長い歴史の中で API が果たす役割は決して小さくはありません。実際、AutoLISP、ObjectARX(C#)ActiveX オートメーション(VBA)、.NET API(VB、C#)が古くから多く利用されています。 これら AutoCAD API を使ったカスタマイズで最初の切り口になっているのが、自動作図、あるは、作図補助をおこなうカスタム コマンドの作成です。カスタム コマンドを用意することで、標準コマンドによる対面操作の手数を減らして、より業務に特化させたり、利便性を高めたりすることが可能になります。 例えば、引張コイルばねを作図するために、次のような TCBANE コマンドを作成することが出来ます。 このコマンドでは、コイルばねの巻き数と配置座標を入力・指示させることで、より汎用性を持たせた作図を実現しています。 一方、ダイナミック ブロックを利用すると、こういった作図系のカスタム コマンドを代替出来る可能性があります。 もともと AutoCAD が持っていたブロックの機能は、よく利用する形状をブロック定義(BLOCK コマンド)であらかじめ登録しておき、作図空間のモデル空間やペーパー空間(レイアウト)にブロック参照を挿入(INSERT コマンド)するものです。挿入時には、挿入位置や角度、尺度を変更出来るものの、形状そのものを可変にするようなことは出来ませんでした。このようなブロックをスタティック ブロック(静的なブロック)と呼ぶことがあります。 そこで用意されたのが AutoCAD 2006 で登場したダイナミック ブロック(動的なブロック)です。ダイナミック ブロックは、ブロック エディタでパラメータと呼ばれる可変要素と作図したオブジェクトを関連図付け、パラメータ値が変化した際の振る舞いをアクションとして定義します。このブロック定義をブロック参照として作図空間に挿入すると、挿入後のブロック参照の形状を変化させることが出来るようになります。 例えば、伸張コイルばねの形状に直線状パラメータと回転パラメータを関連付け、ストレッチ アクションと回転アクションを振る舞いとして定義したとします。 このブロック参照をモデル空間などの挿入後に選択すると、ブロック エディタで定義したパラメータによってグリップが表示されます。グリップをマウスで操作すると、コイルばねの回転角度やコイルの巻き数を動的に変化させることが出来ます。もちろん、基点グリップで挿入位置を変えることも可能です。 AutoCAD 2010 では、拘束機能導入にともない、ブロック エディタで幾何拘束・寸法拘束を使用してダイナミック ブロックを定義出来るようにもなっています。 お気づきと思いますが、ダイナミック ブロックは、今話題のノーコード ソリューションと考えることも出来るのです。古くから作図系のカスタム コマンドを AutoCAD API で開発・保守されていて、まだダイナミック ブロックを未評価である場合には、一度ダイナミック ブロックの可能性を探ってみることをお勧めします。 既製のダイナミック ブロックは、業種別にツールパレットから挿入、ブロック エディタで内容を確認することが出来ます。 もちろん、ダイナミック ブロックでブロック属性を使用することも出来ます。…
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APS Online Training:Simple Viewer
Learn APS Tutorial の Simple Viewer を題材に、オンラインでトレーニングを開催いたします。当日は、コードの説明を中心に、OSS Bucket と呼ばれる保存領域をクラウド上に作成、APS Viewer への表示までのワークフローを把握していただきます。Web サーバー実装には Node.js と APS SDK 、クライアント実装に APS Viewer を使ってアプリを構築する過程をご案内します。 下記にお申し込み方法を記載いたしますので、ご検討いただければと思います。 日時/場所: 4月23日(水) 14:00~16:00 参加費: 無料 内容: お申込方法: Zoom ミーティング URL をお送りしますので、参加を希望される方は、以下の情報をメールでお知らせください。 宛 先: adn@myautodesk.jp (ADN 事務局)件 名: 「APS Online Training:Simple Viewer 参加申し込み」本 文: 次の順序でご記入ください ADN ID(ADN に加入されている場合のみ):DEVR や JA、JPJP から始まる8桁の文字列会社名:部署:役職:加者氏名とフリガナ:E-mail アドレス: お願いと補足事項: ぜひ、この機会をご活用ください。 By Toshiaki Isezaki

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