AutoCAD ノーコード ソリューション:データ書き出し

AutoCADのデータ書き出しウィザード画面が表示された図。集計対象のオブジェクト情報を表示するための設定項目が重なり合っている。

AutoCAD での図面編集中、よくあるタスクに作図空間に挿入されているブロック数の拾い上げ(集計)があります。一般的に、機器や部品、建具など、規格化された形状をブロック化することが多いため、図面内のブロックを数えることで、部品表や建具表などの集計表作成に役立てることが出来ます。

古くから AutoCAD API で作成したカスタム コマンドでブロックの集計と表作図の自動化を実現している場合には、AutoCAD 2008 で導入されているデータ書き出しDATAEXTRACTION[データ書き出し] コマンド)を使ってカスタム コマンドの機能を代替出来る可能性があります。

データ書き出しは、ウィザード形式でオプション選択を進めるだけで、対象のオブジェクト情報を表オブジェクトとして作図したり、外部の EXCEL ファイルに出力したりすることが出来る機能を提供します。

DATAEXTRACTION コマンド を実行すると、データ書き出し ウィザード が表示されます。データ書き出しの対象は図面内に作図されているすべてのオブジェクトですが、3/8 の画面で「ブロックのみ」を選択して集計を進めることが出来ます。また、ブロックに属性が設定されている場合には、「属性を持つブロックのみを表示」を選択することも出来ます。

データ書き出しウィザードの画面、オブジェクト選択タブでブロックの表示オプションが設定されている

4/8 の画面では、集計から特定のブロックを除外したり、分類フィルタで不要な情報を除外したりする指定が可能です。

AutoCADのデータ書き出しウィザードの画面で、プロパティを選択する項目が表示されている。様々なプロパティのオプションがリストとして示されている。

5/8 画面では、集計された情報をプレビューして列の並びなどを変更することが出来ます。

AutoCADのデータ書き出しウィザードの画面で、集計情報の調整を行う様子を示します。表形式で部品の名前、数量などが表示され、列の並び替えやフィルター設定ができるオプションが見られます。

6/8 画面では、集計内容を表オブジェクト(TABLE オブジェクト)として図面に作図するか、EXCEL ファイルに書き出すかを指定することが可能になっています。

データ書き出しウィザードの出力方法選択画面。表を図面に挿入するオプションが強調表示されている。

表オブジェクトの作図を選択した場合、表スタイルや表タイトルを指定して、表を指定位置に作図することが出来ます。

データ書き出しウィザードの表スタイル選択画面。表スタイルのオプションとタイトル、データの設定が表示されている。

つまり、このデータ書き出し機能も、古くは API カスタマイズが必要だった集計表の作成を、標準コマンドで実現出来るノーコード ソリューションと捉えることが出来ます。古いカスタム コマンドでブロックの集計表を作成していたり、EXCEL への書き出しが必要な場合には、一度、お試しください。

By Toshiaki Isezaki

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