米国太平洋標準時間の 11 月 12 日(日本標準時間 11 月 13 日)、Las Vegas で 2 日間の会期予定で開催される Forge DevCon 2018 の初日を迎え、キーボート及びブレイクアウト セッションが実施されました。あと 1 日会期を残していますが、今回の DevCon でキーとなった点についてご案内しておきたいと思います。なお、キーノートの事前登録数は 1,100 名で、同じく日本からの事前登録数は 40 名でした。

キーノートでは、従来のデスクトップ製品間で起こりがちだったデザイン ファイルを使ったデータ交換について、問題の核心がデータがアプリケーションの機能ありきだった点が改めて指摘されました。具体的には、データ ファイル形式がアプリケーションの機能によってアプリケーション毎に定義されてしまい、それらの各種データ ファイル形式を使ったデータ交換機能も、各アプリケーションの実装に委ねられてしまっていた、という点です。これによって、あたかもアプリケーション間に壁が存在するような印象があったことも否めません。

これらに壁を取り除くソリューションとして説明されたキーワードが Data at the Center です。Data at the Center は、従来のアプリケーション機能で成り立っていた「点から点」のデータ交換ではなく、すべてのデータをクラウド上に初めから保存し、必要なデータをやり取りする形を採用する方法です。
実は、このコンセプトは一昨年の Forge DevCon 2016 で初めて紹介されて、着々と開発を進めてきた HFDM のコンセプトに他なりません。ただし、純粋な HFDM データに加え、従来のデザイン ファイル データ形式も同等に扱えるように改良を加えた点が異なります。重要なのは、アプリケーションありきのデータ ファイル形式(あるいはデータ交換機能)ではなく、データありきのアプリケーション開発へ、オートデスクの開発方針が転換されたものと考られる点です。今日の設計/デザイン作業が、まだデスクトップ製品(アプリケーション)と、そのデータ作成で成立していることを考えれば、妥当な方針転換とも言えるはずです。

今回の Data at the Center コンセプトの採用によって、3rd party の開発者の皆様への Forge API (Forge Data Platform)提供に遅れが出ることになってしまうかと思いますが、クラウドを真に利用し、かつ、実用性を兼ね備えた API が今後登場することが期待されます。別の言い方をすれば、Forge を使って HFDM を採用する Web アプリケーションだけでなく、従来のデスクトップ製品も、クラウドを使った Data at the Center コンセプトを採用することが示唆されたとも考えられます。
話題は変わりますが、今回は Forge Village と題した展示エリアが Forge DevCon の開催フロアで用意され、Forge System Integrator 各社をはじめ、Forge ISV 等のパートナー企業による展示がおこなわれました。日本からは、応用技術株式会社にブース展示をいただき、多くのお客様や日本でのパートナーをお探しの企業の方々にお越しいただきました。

Autodesk University のオープン前で Forge DevCon 初日のみの展示エリアという位置づけですが、Forge を目指してご来場いただく方がほとんどなので、効果的な出会いの場になったのではないかと思います。

また、Forge Village の AR|VR Village コーナーでは 、日本から参加された株式会社ホロラボ の HoloLens アプリ「AR CAD Viewer」をデモ展示いただきました。

By Toshiaki Isezaki

You must be logged in to post a comment.