Autodesk News の Autodesk launches Product Help MCP Server 記事で Autodesk Help MCP サーバーのリリースがアナウンスされています。

従来、オートデスク製品のオンライン ヘルプは、製品を操作するエンドユーザーが参照するドキュメントとして整備されてきました。
2027 バージョンのデスクトップ製品群がリリースされて、オンライン ヘルプにあるようなコンテンツを製品内部の Autodesk Assistant から利用出来るようになっています。これにより、自然言語(日本語)による問いかけに対して、適切な操作方法や問題の回避策などを、同じく自然言語で得ることが出来るようになりました。
2027 バージョンのデスクトップ製品に組み込まれた Autodesk Assistant は、MCP サーバーにアクセス出来るよう設計されているので、以前のバージョンよりも適切な応答を返します。つまり、オンライン ヘルプ(含む、Autodesk Support ドキュメント)のコンテンツを MCP サーバーを介して参照出来るようになっておいるわけです。
MCP(Model Context Protocol)は、Autodes Assistant のような AI エージェントが様々なツールと呼ばれる機能を見つけて、実行する際のオープンなコミュニケーション プロトコル(公開通信規約・仕様)です。

つまり、MCP をサポートする AI エージェントは、オートデスクが提供する Autodesk Help MCP サーバーにアクセスしてサポート リソースを利用出来ることになります。
- ネットワークのクライアント・サーバーになぞらえば、AI エージェントは MCP サーバーが提供するリソースにアクセス、利用する MCP クライアントと考えることが出来ます。
- Autodesk Help MCP サーバーは、厳密には内部認証の有無など、オートデスク製品内の Autodesk Assistant が利用するバージョンと、一般向けに公開されるバージョンに区別されています。
Autodesk Help MCP サーバーがテスト・サポートしている AIエージェントは、いまのところ Cursor と Claude Desktop になっています。Autodesk Help MCP サーバーにアクセスするには、それぞれ、次の手順で設定を加える必要があります。
Cursor
[Cursor Settings] >> [Tools & MCPs] >> [New MCP Server] をクリックして、mcp.json の “mcpServers” セクションに次の “autodesk-product-help” を貼り付けて保存後、Cursor を再起動します。
{ "mcpServers": { "autodesk-product-help": { "url": "https://developer.api.autodesk.com/knowledge/public/v1/mcp" } }}

Claude Desktop
[設定] >> [コネクタ] >> [カスタムコネクタを追加] をクリックして、名前 に「Autodesk Product Help サーバー」(任意)、リモートMCPサーバーURL に「https://developer.api.autodesk.com/knowledge/public/v1/mcp」を貼り付けて [追加] ボタンをクリック、Claude Desktop を再起動します。


リモート MCP として接続できると、Autodesk Help MCP サーバーがサポートする 110 を超えるサポート コンテンツにアクセス出来るようになります。
- Autodesk Help MCP サーバーは無料で扱いいただくことが出来ます。(2026年4月15日現在)
この結果、「AutoCADのUNIONコマンドで3Dソリッド同士を結合しようとすると、Error Code 18003 エラーで処理が失敗してしまいます。回避策はありますか?」のような特定製品についてのプロンプト入力だけでなく、「RevitのRVTファイルにInventorで作成した機械設備機器のアセンブリモデルを配置して工場レイアウトのBIMモデルを作成後、2Dレイアウト図をDWGファイルに出力する最適なワークフローを教えて」のように、複数の製品に跨った入力にも対応することが出来るようになります。
下記は、後者のプロンプト入力を Claude Desktop に投げかけた応答例の冒頭部分です。

さて、AutoCAD や Inventor のように製品組み込み型のオートデスク MCP サーバーとは別に、AI の取り組みとこれから でも触れた独立型の MCP サーバーをアナウンスしています。
この中には、今回ご紹介した Autodesk Help MCP サーバーの他に、Revit 2027 リリースと Autodesk Assistant 記事の最後の部分で Revit 2027 MCP Server Read-Tools Technical Preview があります。
オートデスクは今後も多様なオートデスク MCP サーバーを拡充していく意向です。初めての採用ということもあり、前述の MCP サーバーはクエリー/読み取り専用のツール提供になっています。ただ、もし、今後、編集/書き込み系のツールを持つ MCP サーバーが、オートデスクの多様な製品や機能毎に提供されたら何が出来るようになるでしょう?

自律的にワークフローを組立て実行出来る AIエージェントの広がりは、Design and Make(デザインと創造)の世界にも変革をもたらしつつあります。

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