オートデスクのクラウドサービス Autodesk 360 ~ その4

以前、Autodesk 360 クラウド サービスの基本的なサービスを紹介しました。今日は、オートデスクが描いている BIM 360、SIM 360、PLM 360 のコンセプトの沿って、さまざまなクラウド サービスやモバイルアプリケーションを紹介しましょう。

Autodesk 360 は、オートデスクのクラウドサービスの総称で、無償で利用可能なサービスの他、特定製品の Subscription ユーザにのみ公開されるサービスや有償サービスが含まれます。後者には、業種別にコンセプトされた BIM 360、PLM 360、SIM 360 などがあります。 

BIM : Building Information Model → 主に建設業向け
PLM : Product Life cycle Management → 主に製造業向け
SIM : Simulation → 主に製造業向け

それぞれに焦点を当てて細かくサービスを見てしまうと全体像が分かりにくくなる傾向があるので、ここでは、エレベータの設計、設置、保守にかかわる簡単なストーリーに沿って、それぞれのサービスがどのように利用されるのか動画にまとめています。

メイン ストーリーとしているのは、建設業向けとされている BIM です。BIM を推進していく中で、SIM や PLM を利用する点に注目してください。動画中でやり取りされるデータには、厳密に異なる種類のデータを扱うことになりますが、すべてのサービスはクラウドを介して接続されているので、オフィス内だけでなく、クラウド データをモバイル端末で利用することで、現場での作業やフィードバックもシームレスに行うことができます。動画にはさまざまな情報が表示されますので、次の図から事前に意味合いを把握していただくと理解しやすいと思います。

AutodeskのSimulation 360ソフトウェアのインターフェースを示した画像。建設プロセスに沿ったエレベーターの設計、解析、設置、保守に関する内容や、クラウドデータとの連携を説明するための図解が含まれている。

それでは BIM プロセスに沿って、Autodesk 360 を中核にした各種クラウド サービスやモバイル端末の利用を見てみてください。 できれば、HD 表示(720P)に切り替えて見ていただくことをお勧めします。

この動画には、日本ではまだ正式に提供されていない英語版のサービスやモバイル アプリケーションが含まれています。念のため、登場するサービスやアプリケーションも紹介しておきましょう。

Autodesk 360 Infrastructure Modeler
初期のデザイン コンセプトを共有してインフラ プロジェクトの実現可能性をより正確に評価します。

Autodesk 360 Energy Analysis for Autodesk Revit
クラウド内で複数の建築設計案に対するエネルギー解析を実行し、エネルギー解析結果と二酸化炭素排出量の評価からもっともエネルギー効率のよい設計を支援します。

Autodesk Vault Collaboration AEC
Autodesk Revit 製品、AutoCAD Civil 3D、Autodesk Navisworks 製品、SaaS 型サービス Autodesk Buzzsaw など他のオートデスク 製品と、よりシームレスに連携するように設計され製品データ管理(PDM)機能を提供します。データのレプリケーション機能によって、ローカルで管理されたプロジェクトからグローバルに展開する企業までの様々な規模のプロジェクトに対応できます。

Autodesk BIM 360 Glue
建築、建設プロジェクト用クラウド ベースの管理ソリューションで、プロジェクト モデルやデータへの容易なアクセスを提供します。グローバルなプロジェクト チームをまたがり、コラボレーション機能を用いて最新のプロジェクト モデルが利用可能な状態になります。また、iPad 用のモバイル アプリケーションも提供されています。

Autodesk BIM 360 Field
紙図面を現場に持ち込む代りに、現場での作業の管理、報告を可能にする機能をモバイル アプリケーションを提供します。これによりプロジェクトと会社の質、安全性および収益性の改善に貢献します。

Autodesk Simulation 360
多数の設計案のシミュレーションを同時に実行し、いつでも、どこからでも結果にアクセスできる Autodesk 360 プラットフォームとクラウド サービスを利用して、設計/エンジニアリング シミュレーションを簡単に行います。豊富なメカニカル シミュレーション用ツールでは、設計の最適化と製品動作の検証、製品性能の予測を行うことができます。線形/非線形静的応力解析や動解析ツールでは、設計性能を検証できます。

Autodesk PLM 360
プロジェクト管理、要件管理、品質とコンプライアンス、サプライヤ管理、サービス管理のためのテンプレートやワークスペースのセットを用いて、プロダクト(製品)、ライフサイクル、マネージメント(管理)を容易にするクラウドベースの PLM 製品ライフサイクル管理)製品です。Web ベースの Autodesk PLM 360 環境が Autodesk Vault データと同期され、他のプロセス、ワークフロー、PLM 製品で一般的に導入されているようなさまざまなタスクにデータが利用できるようになります。

いかがでしょう。クラウドを利用したワークフローにも、従来のデスクトップ製品が組み込まれて利用されていることにお気づきかと思います。クラウドの時代と言われていますが、デスクトップ製品がなくなってしまうわけではありません。クラウドを中心にすることで、全体のワークフローを変えていくことができるようになるのです。

By Toshiaki Isezaki 

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