7 月 29 日にリリースされる Windows 10 について、オートデスク 製品の対応状況は、以前ご案内したとおりです。
この Windows 10 では、HoloLens といった新しい仮想現実(VR)/拡張現実(AR) 体験を実現するハードウェアが用意されるはずです。まだ、詳細は明らかになっていませんが、HoloLens には 3D の活用でオートデスクも協力しているようで、こちらのサイト下部でオートデスクのロゴをご確認いただけます。
Windows 10 リリースでオートデスクと関連するものに、Autodesk Spark の統合が挙げられます。 このニュースは既に 4 月 30 日にプレスリリースとして公表されていて、Microsoft 社の年次デベロッパ カンファレンスである Build 2015 で発表後に日本語ブログでも紹介されています。
Autodesk Spark はオープンソースの位置づけで、どなたにも利用いただけるプラットフォームです。具体的には、3D プリントに関わる処理を標準化するだけでなく、関連する処理を 3rd party アプリケーションに組み込んだり、プロセスを自動化したりする開発者向けの API を提供する予定です。
Autodesk Spark は、一般ユーザの方には、Autodesk Print Studio というアプリケーションとして目する機会が出てくるものと思います。Autodesk Print Studio は、3D プリントする .stl ファイルを読み込んで、モデルの位置決めや破損したポリゴンの修正、サポートの生成から 3D プリンタへの出力をおこなうツールです。
次の動画には、冒頭の HoloLens のイメージ映像の他、Fusion 360 から出力したモデルを Autodesk Print Studio で位置決め、サポートの作成をおこなう模様が含まれています。概要としてご覧いただければと思います。
なお、Autodesk Print Studio は、現在、AutoCAD Labs から Technical Preview を ダウンロード して利用することが出来ます。興味をお持ちの方は試してみてください。

Autodesk Spark に関連して、新しい 3D プリンタのためのファイル形式 。.3mf ファイル形式の策定も 3MF Consortium(3MF コンソーシアム) によって進められています。こちらについても、詳細をご紹介するのは時期尚早ですが、現在、3D プリントで主流になっている .stl ファイル形式に補完、または、置き換わるファイル形式として、ポリゴン/メッシュ情報だけでなく、3D ベンダー毎の工夫で補ってきたリッチな情報を扱えるよう、期待が持たれるところです。
さて、Autodesk Spark では、初のオートデスク製 3D プリンタである Ember につても進展があります。Ember については、昨年、その発表と Autodesk University 2014 で初公開されたハードウェアをお伝えしています。Ember は、すでに欧米で購入することが可能になっていますが、 残念ながら、日本語では購入することが出来ない状態です。
そんな Ember ですが、Ember 自身の設計データは 3D モデルとして公開されています。この 3D データは、オートデスクのクラウド API である View and Data API で提供されています。View and Data API は、WebGL ベースのテクノロジなので、Web ページに埋め込んで参照いただくことが可能です。Explode 機能を使って、アセンブリの状態を分解したり、モデル階層を把握するのに十分な機能を備えているだけでなく、パーツやサブアセンブリが持つ材質や質量などのプロパティ データも表示させることが出来ます。一度、ご確認ください。
HoloLens、Spark、Ember といったテクノロジは、Windows 10 との兼ね合いも含め、詳細が分かり次第、別途ご案内していく予定です。
By Toshiaki Isezaki

You must be logged in to post a comment.