日本語版 TinkerCAD リリース

オートデスクが提供している Autodesk 123D シリーズについて、公式ブログ http://blog.123dapp.com/ 上で「重要な」アナウンスがありました。いわく、従来、デスクトップ アプリ、Web アプリ、モバイル アプリとして展開していた 123D アプリ群を、今後、TinkerCADFusion 360ReMake に整理・統合する、という内容です。

Autodesk 123D Blogの重要なお知らせに関する画面キャプチャ。ブログ記事のタイトルは「次の章に関する重要なお知らせ」で、内容はAutodesk 123Dアプリの統合について説明している。

今後利用すべきアプリやクラウド サービスは、現在お使いの用途に応じて見極める必要がありますが、123D Catch は Autodesk ReMake を、123D Design、123D Make、123D Sculpt+ は Fusion 360 または TinkerCAD を、それぞれ代替として利用出来るものと思います。

Fusion 360 については既にご存知の方も多いかと思いますが、Autodesk ReMake や TinkerCAD も含め、このブログでも過去にご紹介していますので、必要に応じて、次の記事をご参照ください。

Autodesk ReMake 登場

TinkerCAD Beta で見る High Frequency Data

モデリング以外の Fusion 360 機能

今回のアナウンスを受けて、いままで英語のユーザ インタフェースしか提供していなかった Web ブラウザで利用する無償 CAD 、TinkerCAD が日本語化されました。日本語版 TinkerCAD は、英語版と同じく https://www.tinkercad.com/ からアクセスすることが出来ます。

もし、TinkerCAD にアクセスした際に英語のページが表示されてしまった場合は、ページ下部の右にあるドロップダウン メニューで「日本語」を選択することで、表示言語を日本語に切り替えることが出来ます。

TinkerCADのホームページで、3Dデザインと3Dプリントのためのオンラインアプリケーションについて説明している画像。

今回の日本語化では、デザインのモデリングをおこなうエディタ画面や基礎チュートリアルを含め、ほとんどの Web ページも日本語化されています。Autodesk ID をお持ちなら、すぐにサインインしてモデリングを始めることが出来ます。もちろん、新規にサインアップして Autodesk ID をすることも可能です。

エディタ上の編集

TinkerCAD の操作はいたって簡単です。サインイン後に [新規デザインを作成] ボタンをクリックするとエディタ画面が表示されるはずです。画面右に表示されるパネルから、「シェイプ」と呼ばれる形状を選択して、エディタ上の作業平面にドロップして配置していくだけです。シェイプをマウスの左ボタンで選択して、そのままドラッグするだけで、移動させることが出来ます。また、シェイプを選択すると、四隅にグリップが表示されるので、マウスの左ボタンでグリップをドラッグさせることで、サイズを変更することが出来ます。同様に矢印グリップで上下方向の移動をしたり、回転させることも出来ます。もちろん、数値入力でシェイプのサイズを指定することも可能です。

TinkerCADのエディタ画面に表示された赤い立方体の3Dモデルと、右側にある形状編集パネル。パネルにはシェイプの種類、半径、手順、長さ、幅、高さを調整するためのスライダーなどが含まれている。

シェイプ選択時には、エディタ画面の右上に表示される編集パネルで色を変更することが出来ます。また、シェイプを複数配置後には、エディタ画面上部の「グループ化」ツールを使って、複数のシェイプをで 1 つのシェイプに結合することも出来ます。また、シェイプ選択時に編集パネル上でシェイプのタイプを「穴」に指定した場合、グループ化の際に「穴」タイプのシェイプ領域でシェイプ同士の重複部分を切り欠きます。これらは、CAD という「ブール演算」に相当するものです。

グループ化のほかに、グループ化したシェイプをグループ解除したり、複数のシェイプの位置合わせをしたり、鏡像反転したりするツールも用意されています。

TinkerCADのエディタ画面上部のツールバーが表示されている画像。主にシェイプのグループ化や編集オプションが含まれている。

シェイプ ジェネレータ

TinkerCAD には、シェイプ ジェネレータ と呼ばれるカスタム シェイプも用意されていて、独自に作成したシェイプ ジェネレータをコミュニティに公開して、他のユーザにも使用してもらうことも出来ます。シェイプ ジェネレータは、JavaScript API を使って、その形状をパラメトリックに変更する能力を提供しています。もちろん、新規に独自のシェイプ ジェネレータを定義することも出来ます。

TinkerCADのエディタ画面でJavaScriptを使用して独自のシェイプジェネレーターを編集している様子を示すスクリーンショット。

英語の説明のみになっていしまいますが、シェイプ ジェネレーター API(JapaScript) の詳細は https://api.tinkercad.com/ で参照することが出来ます。

完成したデザインの利用

作成したデザインは、3D プリンタやレーザー カッターなどで加工出来るように、.STL、.OBJ、.SVG の各ファイル形式でエクスポートすることが出来ます。

TinkerCADのデザインダウンロードオプションを表示するポップアップ。選択肢として、デザイン内のすべてを含めるか、選択した2つのシェイプのみを含めるかを選べる。

さて、TinkerCAD は、TinkerCAD Beta で見る High Frequency Data でご案内しているとおり、現時点で未公開の Autodesk Forge を使ったフレームワークをベースに作られた、新しいタイプの CAD クラウド サービスです。クラウドにデータを保存するようになっていますが、編集操作が、そのままクラウド上のデータに反映されるため、エディタ上に「保存」ボタンが存在していない点にご着目ください。

ここまでの説明も含め、 TinkerCAD の基本的な利用方法をまとめましたので、次の動画をご確認ください。

なお、TinkerCAD は、非常にシンプルな操作体系を維持するため、利用出来るコマンドの数が限定されています。また、CAD 的な用語や複雑な操作手順も必要もありません。入門用 3D CAD として、3D モデリングが初めての方にもお使いいただける CAD サービスです。 機能習得のための情報は、https://www.tinkercad.com/learn/ に記載されています。

By Toshiaki Isezaki

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