
ブログ記事:Inventor 2026 API関連情報にてご案内をしましたが、Inventor 2026よりInventor Apperentice Serverの配布方法に大きな変更が加えられておりますが、この変更がInventor Apperentice Serverを用いたカスタマイズを開発されている方にとって、どのような影響があるのかが判りにくいと思われます。
この記事では、Inventor 2026でのInventor Apperentice Serverの利用方法での留意点についてご案内をいたします。
Inventor 2026での変更点
では、Inventor 2026のInventor Apperentice Serverは何が変わったのでしょうか?以前の記事Inventor 2026 API関連情報でも記載しましたが、従来よりInventor Apprentice ServerはInventor Professionalと共にインストールがされておりましたが、Inventor 2026よりInventor Professionalと一緒にインストールされるInventor Apprentice Serverはレジストリフリー化が行われております。
このInventor 2026 Professionalと共にインストールされるInventor Apprentice Serverコンポーネントは、カスタムアプリケーションからは利用することが出来ません。このためInventor 2026のInventor Apperentice Serverを利用する場合は、ダウンロードサイトからインストーラを取得し、インストールをしたコンポーネントを利用する必要があります。
この個別のインストーラでインストールしたApperentice Serverは従来通りの、レジストリ登録を行うCOMコンポーネントのため、VBA等からもご利用が可能です。
またこの変更に伴い、Inventor Professional 2026ではInventorの起動時にInventor Apperentice Serverのレジストリ登録を行わないよう動作が変更がされております。これはInventor 2026 ProfessionalがインストールするInventor Apperentice ServerのCOMコンポーネントがレジストリフリー版(=レジストリ登録が不要であるCOMコンポーネント)であるためです。
注意が必要なポイント
ここまでを読まれて、「Inventor 2026からは、Apperentice Serverを別にインストールする必要があるんだ~」ぐらいの変更と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、実はインストール後のカスタマイズの開発、実行時にも注意が必要な点があります。
あまり意識をされていない方が多いかと思いますが、実はInventor 2025以前の場合、Inventorは起動時にInventor Apperentice Serverのレジストリ登録を更新しておりました。このため、複数のInventorのバージョンが混在している環境では、最後に起動したInventorバージョンのApperentice Serverが有効となっていました。
ところが、Inventor 2026からはInventorの起動時にApperentice Serverのレジストリ登録を更新しなくなったため、例えば以下の様な状況が発生することとなります。
・インストール環境
Inventor Pro 2025
Inventor Pro 2026
Standalone Apprentice Server 2026
・処理手順
1.Inventor 2025を起動する⇒この時点で、Apprentice Server 2025がアクティブとなる(=レジストリ登録される)
2.Invenotr 2026を起動する⇒Inventor Apprentice Server 2026のレジストリ登録はされないため、Apprentice Server 2025がアクティブな状態
この状態の場合、「Visual StudioでApprentice Server 2026のタイプライブラリを参照しても、Apprentice Server 2025のタイプライブラリを参照してしまう」「Apprentice Serverを利用するカスタムアプリケーションを実行すると、Apprentice Server 2026を使いたいのに2025が使われてしまう」といった現象が発生いたします。
この状況でInventor Apprentice Server 2026を利用したい場合にはInventor 2026の起動ではなく、以下のコマンドを実行してApprentice Server 2026のコンポーネントのレジストリ登録を行う必要があります(インストールパスが異なる場合はパスを変更してください)。
“C:\Program Files\Autodesk\Inventor Apprentice Server 2026\Bin\ApprenticeRegSvr.exe” /install
これまで、Inventor Apprentice Serverを用いたカスタマイズを開発・利用されていた方の中には、経験的に「利用したいバージョンのInventorを起動してからApprentice Server を利用するカスタマイズを実行する」といった事をされていた方がいらっしゃるかもしれませんが、Inventor 2026以降では明示的にInventor Apprentice Server 2026のレジストリ登録を行う必要があることになります。
複数バージョンのInventorが混在する環境で、Inventor Apprentice Serverを用いたカスタマイズを開発・利用される場合は、この点にご留意ください。
By Takehiro Kato

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