
前回の記事に引き続きInventor 2024の新機能をご紹介したいと思います。
全般的な機能拡張
- 断面図
断面図定義は、デザイン ビュー リプレゼンテーションに保持されます。
ビュー リプレゼンテーション ノードを右クリックして、簡単に断面図定義を編集したり、断面図を省略することができます。
また、断面図の平面をドラッグしている間の、断面図のエンド キャップのプレビューをコントロールできます。
エンド キャップの可視性は、パーツ数が 500 を超える場合は、既定の設定では非表示となっています。
- 環境イメージの機能強化
IBL 照明スタイルを使用してカスタム HDR および EXR イメージを使用するワークフローが大幅に改善され、CPU および GPU レイ トレーシングの両方でサポートされています。
- [直交面でパース投影]オプション
[ドキュメント]設定と[アプリケーション]オプションの両方で、[直交面でパース投影]を既定のビューとして設定できるようになりました。
パートモデルの機能拡張
- パラメータの拡張
[パラメータ]ダイアログからテキストとブール値(true/false)の両方をカスタム iProperty に書き出すことができるようになりました。これらは、たとえば図面環境や 3D 注記などで取得することができます。[派生]機能を使用すると、文字パラメータやブール演算パラメータを書き出すこともできます。
- マーク機能強化
昨年のInventor 2023にてレーザエッチまたは3次元モデルへのマーク機能が追加されました。
Inventor 2024では、プロパティパネルに「動作」セクションを追加する機能拡張がされております。また、2つのマーク方法が追加されております。
- 同一平面上にないスケッチを使用して、マーク スケッチのジオメトリを定義します。
- スケッチを平面でない面にラップしたり、投影したりします。これにより、角に沿ってのマークのラップや、シャフトやシリンダーなどの曲面形状にも適用することが可能となります。
最小方向の境界領域オプション
ソリッドボディを方向付けされた境界領域の最小値で派生できます。新しい[方向付けされた最小の境界領域]オプションが、[派生パーツ]、[派生アセンブリ]、[パーツを作成]ダイアログの[オプション]タブに追加されました。既定では、このオプションはオンになっています。直交境界領域を持つボディを派生するには、ボックスをオフにします。
仕上げ
新しい[仕上げ]フィーチャを使用すると、パーツ、コンポーネント、アセンブリの外観を指定できるだけでなく、材料コーティングや表面仕上げなどの製造プロセスも指定できます。
3Dモデルの様々なプロセスを維持に、[仕上げ]フィーチャはモデル状態でも利用可能です。
3次元注記
- モデルベース定義
Inventor 2024でモデルベース定義の拡張がされました。
- [エンベロープ要件]修飾子が、穴注記と寸法に対して使用できるようになりました。
- 1:5 の尺度が注記尺度のドロップ ダウンに追加されています
- [全集]に加えて、[全体]修飾子が幾何交差記号注記に使用できるようになりました。
- 図面環境で、アセンブリファイル内のパートから3D注記を取得できるようになりました。
- 3D溶接記号
注記リボンに溶接記号が追加されました。表示されるダイアログは図面環境の場合とほぼ同じとなります。追加した溶接記号は図面環境に取り出すことが可能です。また3D溶接記号は、Weldmentアセンブリを作成する必要はなく通常のアセンブリやマルチボディーパートでもの作成することが可能です。3D 溶接記号は、QIFやSTE等への書き出しに含まれます。
図面の機能拡張
- 改定雲マーク
改訂雲マークは SDK から図面環境に移動します。
。図面シートやビューへの追加、図面シートやビューへの移動、頂点の追加や削除ができ、他の注記スタイルと同様にスタイル エディタを使用して書式設定を管理することができます。スケッチ ベースの場合、クラウド状態またはスケッチから編集することができます。
- エッジ記号
ISO 13715:2019 規格に基づいてエッジ記号を定義できるようになりました。新しい[エッジ記号]コマンドが、[注釈]タブの[記号]パネルに追加されました。
チューブ&パイプ
旧バージョンの Inventor では、45 度または 90 度のエルボをリジット パイプ配管に追加することのみが可能でした。このリリース以降、カスタムの角度付きエルボを適用できるようになりました。
iLogic Vaultワークフロー機能強化
Inventor 2024より、ボルトとの連携がこれまで以上に容易となります。iLogicに新しい関数が追加され、Vaultからのチェックアウト、ファイルの取得、検索などを実行できます。エディタに追加されたVaultコードスニペットを使えば、すぐに使い始めることが出来ます。
Fusion 360相互運用性
- Fusion 360 ツールに追加された手動検査へのアクセス
Inventor 内からパーツ(.ipt)ファイルを Fusion 360 に送信し、手動検査タスクを作成することができます。
- Fusion Exports Workflow
Fusion 360 のエクスポートに使用する Inventor モデルの状態またはデザイン ビューに変更があった場合に、エクスポート コンテキスト メニューの[Fusion 360 で開く]をクリックすると、Inventor モデルと Fusion 360 モデルが同期されていないことが通知され、開く前に Fusion 360 モデルを更新するオプションが表示されます。
Inventor 2024では、ここで紹介した機能以外にも多くの機能拡張が行われております。
すべての新機能については、Inventorのオンラインリファレンスをご参照ください。
by Takehiro Kato
※この記事は「Autodesk Inventor What’s New 2024: Overview」から引用・日本語化・加筆修正をしたものとなります。

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