Author: Ryuji Ogasawara

  • Revit API 開発者向けブログ The Building Coder と Revit 2026.2 アップデート

    Revit API でアドイン開発を経験されている方で、The Building Coder というブログをご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、そのブログの管理者であり、約 17 年間 Revit API 開発者コミュニティの最前線で活躍した Jeremy Tammik 氏が、正式に引退しました。 多くの AEC および Revit アドイン開発者にとって、The Building Coder ブログは、Jeremy の深い専門知識とテクニカル Tips の共有、コミュニティとの交流、そして複雑な Revit API の解説を参照いただける場となってきました。 The Building Coder は、今後、Developer Advocacy & Support チームで引き継ぎますが、Jeremy にもブログに不定期で寄稿したいただく予定です。 →引継ぎ先はこちら Revit 2026.2 SDK リリース Revit 2026.2 の最新リリースに合わせて、Revit 2026.2 SDK アップデートも公開しました。最新の Revit SDK バージョンは、aps.autodesk.com/developer/overview/revit または直接ダウンロード リンク Revit 2026.2…

  • Revit 2026 API トレーニングマテリアルとアドイン開発の学習リソース

    Revit は、アドインをロードすることで機能を拡張することができます。アドインの開発には、.NET  をベースとするクラスライブラリを作成し、Revit API を呼び出すプログラムを実装します。主な開発言語は C# または VB.NET となっております。 Revit API は、基本的には、Revit 製品の UI 操作で実行可能な機能に対応しており、様々な作業を自動化したり、お客様のワークフローに応じて処理を組み合わせて、効率化・合理化することができます。 さらに、API 固有の仕組みとして、カスタムデータを要素やドキュメントに格納する拡張ストレージ、任意のカスタムジオメトリを作成して表示する DirectShape 、一時的なグラフィックスを表示する DirectContext3D 、モデルの変更時にカスタム処理を割り込ませるダイナミック モデル アップデータなどもございます。 今回は、Revit 2026 アドイン開発にご興味のある方に向けて、SDK、トレーニングマテリアルと学習リソースをご紹介いたします。 Revit 2026 .NET SDK Revit 2026 API リファレンスや Visual Studio プロジェクトの完全なサンプルコードは、Revit 2026 .NET SDK に同梱されています。 下記のページから、該当バージョンの SDK をダウンロードしてご利用ください。 Revit 2026 API 開発者用ガイド Revit 2026 API の解説は、下記の「 Revit API 開発者用ガイド」にてご参照いただけます。全てを網羅しているわけではありませんが、スニペットが多数掲載されておりますので、API…

  • Revit 2026 Visual Studio アドインテンプレートと新しい RevitLookup ツール

    今回は、Revit アドインを開発する上で便利なツールをご紹介いたします。 Visual Studio Add-in Template Revit アドイン開発に対応した Visual Studio のプロジェクトテンプレートが、弊社エンジニアによりリリースされております。 このプロジェクトテンプレートをインストールすることで、Visual Studio の新規プロジェクトの作成から、プロジェクトの初期設定やアドインマニフェストファイル、スケルトンコードを自動生成することができます。 Visual Studio プロジェクトを作成後、デバッグモードで実行すると、Revit が自動的に起動し、アドインがロードされ、外部コマンドまたは外部アプリケーションをデバッグすることができます。 Revit 2026 対応版については、下記のブログ記事でビルド済みの ZIP ファイルを公開致しました。 新しい RevitLookup ツール RevitLookup ツールは、Revit の UI 上から、アプリケーション、ドキュメント、ファミリ、ジオメトリ等の、各オブジェクトのデータベース構造を確認できるアドインです。 GitHub のオープンソースプロジェクトとなっており、2022年からは、サードパーティーの開発者の方(Nice3point氏)が、コントリビューターとなっておりましたが、コミュニティ主導のプロジェクトとして、新たに Looup Foundation に移管されました。 Revit 2024 バージョンでは、RevitLookup ツールのコード全体が完全にスクラッチで書き直され、ユーザーインターフェイスが再設計されました。また、Revit 2025 バージョンでは、.NET 8 への移行に伴い、ソースコードの移植も実施されました。さらに、この新しい RevitLookup ツールの Revit 2021 – Revit 2023 バージョン版もリリース済みです。 なお、旧 RevitLookup ツール(Revit…

  • Revit 2026 API アップデート

    今回は Revit 2026 API のアップデートについて、ご案内いたします。 Revit 2026 SDK Revit API リファレンスや Visual Studio プロジェクトの完全なサンプルコードは、Revit .NET SDK に同梱されています。 下記のページから、2026 バージョンの Revit .NET SDK をダウンロードしてご利用ください。 Revit 2026 API 開発者用ガイド Revit 2026 API の解説は、下記の「 Revit API 開発者用ガイド」にてご参照いただけます。全てを網羅しているわけではありませんが、スニペットが多数掲載されておりますので、API の利用方法を把握いただく際に役立ちます。 Revit 2026 API 新機能と変更点 詳細につきましては、SDK に同梱されている「Revit Platform API Changes and Additions.docx」、または、RevitAPI.chm 内の「Major changes and renovations to the Revit API」セクションをご参照ください。 下記、Revit…

  • Revit 2026 新機能 ~ その4

    今回は、Autodesk Revit 2026 の 構造設計分野に関連する新機能をご紹介いたします。 パラメトリック鉄筋クランク クランク付き鉄筋を、鉄筋が密集した領域で干渉を防ぎながら簡単にモデリングできるようになりました。 フックと同様に、クランクは鉄筋のパラメトリック終端です。 形状駆動鉄筋とフリー フォーム鉄筋にクランクを追加することができます。 プロジェクト内の既存の鉄筋や、配置中の鉄筋に対し、鉄筋の終端にクランクを割り当てたり、クランクが既に割り当てられている鉄筋形状を変更することができます。 解析モデルの自動化へのクイック アクセス 解析モデルの自動化に素早く直感的にアクセスして使用できます。また、自動化は必要に応じてカスタマイズできます。 ポイント トゥ ポイントの鉄鋼のモデリング 正確な始端および終端のクリック点から開始する鉄骨要素ジオメトリを作成するには、構造設定の新しいグローバル オプションを使用します。 このオプションは、[管理]タブ [構造設定]パネル (構造設定) [構造用鋼設定]タブ [自動短縮] [自動結合時に鉄骨要素の自動短縮を無効化]をオンにすると使用できます。 Revit API を利用して鉄骨を自動配置する場合などは、自動短縮処理に影響されずに目的の位置に配置できるようになります。 ポイント トゥ ポイント モデリングでは、鉄骨要素の正確性を視覚的に確認できる、正確なジオメトリを定義します。 また、新しいグローバル オプションにより、既存のプロジェクトのすべての鉄骨要素のジオメトリをさかのぼって変更します。 ポイント トゥ ポイント モデリングでは、自動結合の動作は変更されません。 このオプションは、次の内容に対して使用できます。 形状駆動ファミリの鉄骨固有のパラメータ 正確な重量パラメータと塗装面積パラメータが、構造鉄骨要素で使用できるようになりました。 これらのパラメータは、Revit の形状駆動ファミリを使用して作成される鉄骨要素に対応しています。 これにより、鉄骨製造要素の既存の塗装面積パラメータおよび正確な重量パラメータと、これらの新しいパラメータを同じように利用して、同じ方法で計算できるようになりました。 By Ryuji Ogasawara

  • Revit 2026 新機能 ~ その3

    今回は、Autodesk Revit 2026 の MEP 設計分野に関連する新機能をご紹介いたします。 システム ゾーンの強化 空調(HVAC)ゾーンのワークフローが、システムゾーンに統合されました。Revit 2026 では、モデル内のスペースを選択して、システムゾーンの境界を生成する方法が追加されました。また従来通り、スケッチ ツールを使用して閉じたスケッチを作成し、システムゾーンを定義することもできます。 スペースベースのゾーンは、スケッチベースのゾーンに変換することができます。これにより、ゾーンを建築モデルからアタッチ解除できます。集計表でシステムゾーンを集計するか、組み込み型集計表を使用して、スペースと解析用スペースの集計表との関連性を表示します。新しいシステムゾーンでも、カラースキームの使用をサポートします。 電線のグローバリゼーション 新しい[電線とケーブルの設定]を通じて、電線を定義し、その電線定義をケーブル サイズとケーブル タイプで使用することができるようになりました。これらのケーブル タイプは、モデル内の回路に割り当てられます。 この機能追加により、配線サイズはサポートされなくなりました。モデルをアップグレードすると、既存の配線サイズのデータは新しいスキーマに更新されます。   パネル集計表のブラウザ構成機能 プロジェクト ブラウザでパネル集計表を並べ替え、フィルタ、またはグループ化によって整理できるようになりました。 By Ryuji Ogasawara

  • Revit 2026 新機能 ~ その2

    今回は、Autodesk Revit 2026 の建築設計分野に関連する新機能をご紹介いたします。 部屋ごと及びセグメントごとに壁を作成する 壁セグメントを使用する部屋の中または部屋の境界を指定して、簡単に意匠壁を作成できるようになりました。 部屋の境界となる壁と柱で形成される閉じた領域を選択すると、部屋の中に新しい壁をワン クリックで作成できます。または、壁と柱の既存のセグメントを選択して、新しい壁を作成します。 新しく作成された壁は対象の壁または柱の面に隣接するため、躯体や仕上げに複数の壁を作成する際の効率と生産性が向上します。 躯体レイヤのない複層構造が可能に 複層構造における躯体レイヤの要件は必須ではなくなり、躯体レイヤの削除や躯体境界の外側へのレイヤの移動が容易になりました。 躯体レイヤを削除したり、躯体レイヤの外側にレイヤを移動して、既定の結合を改善したり、壁仕上げや床仕上げの表示コントロールをサポートします。 複層構造のレイヤの優先度をカスタマイズする 壁、床、屋根、天井、スラブ、地形ソリッドなど、すべての複数レイヤ要素の要素タイプ レベルから、レイヤ機能とは独立してレイヤの優先度をカスタマイズできるようになりました。 シート上のビューの位置と自動配置 [修正 | ビューポート]の[配置とビュー]パネルを使用して、シートのビューの位置の保存、修正、管理を行えるようになりました。 シート間でビューを位置合わせするには、[ビューのアンカー]オプションを使用します。 [シート上のビューの位置]は、同様の平面方向ビューが多数存在し、それらをシート間で位置合わせして調整を維持する場合に役立ちます。また、複数のシートに対して同じオフセットで配置する一般的なレイアウト(建物の壁セクションなど)の場合も同様です。 既存の[シート上でビューをスワップする]機能は、新しいワークフローに統合されています。 [保存位置]に割り当てられたビューを入れ替えることができます。位置を無効にするプロンプトが表示され、[保存位置]の割り当てをいつでも解除または再割り当てできます。 By Ryuji Ogasawara

  • Revit 2026 新機能 ~ その1

    今回は、Autodesk Revit 2026 の専門分野に共通するコア機能に関連する新機能をご紹介いたします。 テクニカル プレビュー: アクセラレーテッド グラフィックス 3D ビューと 2D ビューのナビゲーション パフォーマンスが大幅に向上し、設計をより迅速にレビューできるようになりました。 このテクニカル プレビューを利用すると、Revit の新しいグラフィックス プラットフォームにいち早くアクセスし、グラフィックス カードに重点を置いた、より高速なナビゲーションと最適化されたハードウェア使用率を実現できます。 アクセラレーテッド グラフィックスはビューごとに有効化され、モデルやビュー自体は変更されません。ビューまたはモデルを閉じると、そのビューではアクセラレーテッド グラフィックス モードが無効になります。 新しい[リンクを管理]ダイアログ 新しい[リンクを管理]ダイアログには、9 種類のリンク データ(Revit モデル、IFC リンク、CAD 形式、DWF マークアップ、点群、地盤面、PDF、イメージ、コーディネーション モデル)と、3 種類の読み込みデータ(CAD、イメージ、PDF)がツリー構造にグループ化されて表示されます。 IFC リンクの機能強化 IFC ファイルのモデルへのリンクが、旧リリースの Revit より最大 50% 高速になりました。 さらに、IFC モデルをリンクする際のコントロールが強化されました。リンクのダイアログで、ドロップダウン リストを使用して配置オプションを選択します。IFC リンクは、書き出し時に許容されるのと同じデータムと方向で配置できます。既定の位置の場合、リンクの原点が Revit 内部の原点に配置されます。 地形ソリッドの点のしきい値 モデルでリンクした地形ソリッドとネイティブの地形ソリッドを作成するのに使用する点の数をコントロールします。 Revit.ini ファイルの 2 つの設定によって、モデル内の地形ソリッドで使用する点の数をコントロールします。 Revit.ini ファイルでこれらの値を設定します。有効な範囲は 10,000…

  • Revit 2026 リリースのご案内

    Revit の最新バージョンとなる Revit 2026 がリリースされました。今回から複数回にわたり、Revit 2026 の新機能と更新内容をご紹介していきます。 Autodesk Revit 2026 の動作環境 動作要件として、Revit 2025 に引き続き 64 ビット版 Windows 10 および 64 ビット版 Windows 11 をサポートしています。 Revit 2024 までは、プラットフォームは .Net Framework 4.8 でしたが、Revit 2025 から  .NET 8 に更新されました。 詳細なシステム要件については、オンラインドキュメントの以下のページをご参照ください。 Autodesk Revit 2026 のオンラインヘルプ いち早く最新機能をお試しいただきたい場合は、下記のオンラインヘルプから詳細をご確認いただけます。 アドインの互換性と .NET 8 への対応 下記の記事でご案内しておりました通り、Revit 2025 及び Revit 2026 は、.NET 8 をベースに再構築されております。 この変更は、サードパーティの開発者の皆様において、.NET…

  • Revit アドイン埋め込み Web ブラウザ(CefSharp)の変更について

    免責事項 この記事の内容(当社の製品およびサービスに関する計画済みまたは将来的な開発努力に関する記述)は、将来の Revit 製品、サービス、または機能が将来利用可能になることを約束または保証することを意図したものではなく、単に当社の現在の計画を反映したものであり、現在当社が把握している要素に基づくものです。 現在、Revit には Chromium ブラウザをコアとした CefSharp が埋め込まれており、多くのオートデスク製アドインやサードパーティー製の外部アドインがこれを利用しています。 今回、より堅牢でシームレスな Web ブラウジングを実現することを目的として、Revit 開発チームは、次のメジャーリリースにおいて、CefSharp から WebView2 に移行する計画を発表しました。 原文は、Autodesk Feedback Community の Revit Preview Feedback プロジェクトから、User Forums -> API General -> 「Upgrade to WebView2」のスレッドをご確認ください。 なぜこの変更が重要なのか? WebView2 は Microsoft Edge(Chromium ベース)が提供する Web コントロールで、開発者はネイティブアプリケーションで Web コンテンツをホストすることができます。これまで使用されていた CefSharp と比較して、パフォーマンス、互換性、サポートが向上しています。 これにより、すべての Windows デバイスで一貫したレンダリングが保証され、セキュリティが向上し、最新の Web テクノロジを使用できるようになります。 次期メジャーリリースの変更点 Revit は、次のメジャーリリースにて、配布パッケージから全ての CefSharp バイナリを削除します。…