AU 2016 と Forge アップデート情報 ~ その3

AU 開催 2 日目となる 11月17日には、従来の AU にはなかったプロダクト イノベーション キーノートがありました。具体的なオートデスク製品の Update モジュールの話題や、今後、製品がクラウド化していくにあたって、業種別に中核となる Fusion 360、Shotgun、BIM 360 クラウド サービスの紹介が中心です。

クラウド サービスの場合には、1 つのクラウド サービスに、さまざまな能力を統合したプラットフォームとして提供するという特徴を持っています。例えば、Fusion 360 には、モデリング機能や図面化機能だけではなく、レンダリングやシミュレーション、CAM など、従来のデスクトップ製品えは、個別に製品を購入しなければならない機能が 1 つにまとまっています。BIM 360 も、用途によって、Glue、Field、Docs など、さまざまな機能を利用できるようになっています。もちろん、クラウドにデザイン データがおかれているので、各機能をシームレスに運用する利便性を享受することが可能なわけです。

このキーノートを Forge の目線で見てみると、いくつか、興味深いアナウンスが散りばめられていることに気が付きます。先日のブログ記事 Forge の未来 でご紹介した High Frequency Data アーキテクチャを採用したアプリ(クラウド サービス)です。

まず、Web ブラウザで利用可能となる Fusion 360 が、Coming Soon として紹介されています。ブラウザで動作するので、いままでの Fusion のように Windows や Mac に限定されず、タブレットでも編集操作を実行できるようになります。もちろん、デザイン データはクラウド上に存在して、各種操作はストリーミングで反映されるので、Fusion 360 を利用する他の設計者にも、即座に変更が伝わります。実際のデモは、上記動画の 49分 付近をご確認ください。

A presenter speaking on stage next to a tablet displaying a 3D model of an engine, with a cup of cappuccino nearby.

同様に、High Frequency Data アーキテクチャを利用する Web ブラウザ版の Revit プロトタイプである「Project Quantum」です。Revit を単純に Web ブラウザ化するのではなく、建築・建設業に携わる多様なデザイン データ利用者が、用途に応じた画面構成のクラウド サービスを使ってデザイン データにアクセスするワークフローを実現しています。

もちろんデザイン データはファイルされていないので、リアルタイム性を実現するだけでなく、エネルギー解析も含め、同時にいくつものデザイン バリエーションを評価していくことが出来ます。ビル躯体の変更が即座にファブリケーターの設計に反映することも容易です。いままで分断されていたワークフローが、クラウドにデータを置くことで「繋がる」システムとなります。上記動画の 33分 付近から再生して内容をご確認ください。

A speaker presenting at a conference, discussing a cloud-based platform for design and engineering with visual elements representing different stages: design, engineering, construction, fabrication, and structural analysis.

Project Quantum については、キーノート後に開催されたセッションで、現在、検討されている機能や課題が紹介されています。説明は 1 時間でしたが、その後の質疑応答が50分以上続く熱狂ぶりでした。残念ながら、構想段階のプロジェクトであるため、いつ、どのようなかたちで利用できるようになるのかは言及されていません。

キーノートの最後には、ブラウザで動作する新しい Fusion 360 や Project Quantum が、The Future Of Making Things の源 である Autodesk Forge によって実現されていることが言及されています。 

A speaker presenting at a conference with a chart displaying Autodesk Forge services and applications.

今回の AU では、Forge が提供する能力を垣間見ることが出来る初めてのユーザ イベントになった印象です。

By Toshiaki Isezaki

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