Revit の最新バージョンとなる Revit 2027 がリリースされました。今回から複数回にわたり、Revit 2027 の新機能と更新内容をご紹介していきます。

AutoCAD 2027, Inventor 2027 と同様に、Revit 2027 でも Autodesk Assistant (テクニカルプレビュー)が追加されました。Revit の Autodesk Assistant は、AEC ワークフローに特化してカスタマイズされており、パーソナライズされた、コンテキスト認識型の会話の自動化を実現します。
さらに、Revit では MCP (Model Context Protocol) サーバーも公開いたしました。この記事の後半でも少し触れますが、詳細は次回、ご案内いたします。
オートデスクの AI の取り組みについては、AI の取り組みとこれから をご参照ください。
システム要件
Revit 2027 でサポートされるプラットフォームは、Windows 11 の 64 ビット版となります。
詳細なシステム要件については、オンラインドキュメントの「System requirements for Revit 2027 products」以下のページをご参照ください。
アドインの互換性
Revit 2027 は、2026 以前の .NET 8 から .NET 10 へ移行をしております。
Revit 2025、2026の .NET 8 ベースのアドインプロジェクトは、.NET 10 をターゲットにして再ビルドする必要があります。
Revit 2027 SDK
Revit 2027 のアドインプログラム等を開発するための SDK のインストーラについては、こちらのページから入手いただけます。
ただし、SDK に同梱のサンプルのビルド時にアセンブリ参照を起因とするエラーが確認されているため、一部ドキュメントの修正も含めたリバイスバージョンを近日中に公開予定です。

AI エージェント:Autodesk Assistant
オートデスクは、これまでにもジェネレーティブデザインなど、人工知能や機械学習の研究を製品に取り入れてきました。オートデスクが発表した Autodesk AI は、これまでの知見を取り込みつつ、昨今の AI エージェント・LLM のテクノロジーも活用し、デザインと創造の業界特有の課題に対応した様々な機能やサービスを今後、展開してまいります。
その一つが、Autodesk Assistant です。デフォルトの標準機能では、プロンプトを送信すると Assistant がヘルプドキュメントから答えを探してくれますが、テクニカルプレビューまたはテクノロジープレビューを有効化すると、プレビュー版の新機能をいち早くご利用いただけます。たとえば、次のことを依頼できます。
- モデルをクエリーし、そのデータを解析します。
- 集計表、ビュー、シートを作成、管理し、書き出します。
- パラメータの修正、要素へのタグ付け、ビュー テンプレートの適用などを行います。
Autodesk Assistant の起動は、メインウィドウのタイトル バーの情報センターの横にあるアイコンをクリックして、[Autodesk Assistant]パネルを開きます。

チャットウィンドウでは、起動時に「どのようなことができますか?」というデフォルトのプロンプトが表示されます。このプロンプトを実行すると、次のような回答が得られます。

回答の内容からわかるように、Revit の Autodesk Assistant は、Revit 固有の機能を操作できるように、MCP サーバー(Model Context Protocol)が組み込まれています。MCP サーバーの解説についても、AI の取り組みとこれから をご参照ください。
次の例は、「部屋要素の ElementId、床面積、部屋の境界となっている要素とその要素をホストとする要素(壁、ドア、窓、カーテンウォール)をリストしてください」というプロンプトの回答です。

次の例は、「2階から6階にある各事務室のドアで、ファミリ名が「C1-P 親子」という文字列を含むドアを特定してください。そのドアのファミリを「A1 片開 フラッシュ_A2枠」ファミリに変更し、タイプを「SD104 900×2100」に変更してください。」というプロンプトの実行結果です。


Revit API を使わないと面倒な作業や自動化したい処理を Autodesk Assistant を通じて実行することができるようになっております。
Autodesk Assistant の詳細な内容は、こちらのヘルプをご参照ください。
実際にプロンプトを送ってみると、現時点で Autodesk Assistant ができることと、できないことがわかってきます。今後も、新機能は随時追加されていきますので、ぜひ皆様もお試しください。
Revit 2027 MCP Server
オートデスクでは、開発者のための AI 活用の一環として、Autodesk MCP サーバーの開発にも取り組んでおります。
Revit 2027 では、開発者向けに Revit 2027 MCP Server が公開されました。次回は、この Revit MCP Server についてご紹介いたします。
もし一早くお試しいただきたい場合は、Revit 2027 の拡張機能からダウンロードすることができます。


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