Revit 2016 の新機能 ~ その2

前回は、Revit 2016 の新機能の概要と拡張性(スケーラビリティ)についてご紹介いたしました。今回は、Revit 2016 で進化したコラボレーション機能についてご紹介いたします。

ワークシェアリング
これまで Revit では、単一のオフィス拠点において、特定のLANに接続しているチーム間での利用を想定したファイルのワークシェアリング機能を提供してきました。複数のユーザーが同一のモデルを1つのファイル(中央モデル)で共有して作業を保存できる点から、チーム全体の作業効率の向上を目指してきました。

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Revit Server
また広域ネットワーク( WAN )のファイアウォール内で、複数拠点のチーム メンバーが同時にアクセスしてモデル編集をできる基盤とし て、Revit Server というソリューションもあります。ホスト上の中央モデルを、アクセラレータを介して複数拠点から共同作業できる環境です。

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Autodesk A360 Collaboration for Revit
このようなコラボレーション機能をさらに進化させて、Revit 2016 では、複数の企業、複数の拠点間で、Autodesk のクラウドサービス A360 を通じて、プロジェクトベースでコラボレーションできる新しいサービスが加わりました。正式名称は「 Autodesk A360 Collaboration for Revit 」となります。本機能は、コードネーム「 Skyscraper 」として開発されてきました。

Revit Server は、多拠点間コラボレーションを実現するシステムですが、その導入・運用保守コストには課題がありました。システム導入の際には、企業内にて、サイジング、システム構成の検討、サーバーマシン等の調達、キッティング(設置や Windows Server のインストール)、アプリケーションの各種設定が必要となります。また運用においても、管理者による監視や障害対応、アップデート対応など、自社で運用・保守していかなければなりません。

「 Autodesk A360 Collaboration for Revit 」は、Revit と Autodesk のクラウドサービス基盤 A360 を連携させることで、オンプレミス型のシステム導入・運用保守の手間を省き、より手軽に、より柔軟にコラボレーションできるサービスです。また A360 は、システム基盤として Amazon Web Services のクラウド環境を利用しておりますので、堅牢なセキュリティとデータ保護のもとでサービスをご利用いただけます。

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プロジェクト内コミュニケーション機能
A360 Collaboration for Revit では、ビルトインのチャット機能「コミュニケーター」が追加されました。チームメンバーを簡単にプロジェクトに招待して、プロジェクト内でコミュニケーションをとることができます。プロジェクトに関わるアクティビティはすべて、このコミュニケーター上で追跡することができます。

ビューワー機能
A360 上では、プロジェクトに関わるファイルをチームメンバーと共有することができます。またさらに、A360 のプロジェクトページ内で、モデルを閲覧できるビューワー機能もあります。お使いのブラウザや iPad 、Android のモバイル機器などから、 Revit を介さずに、 A360 で共有されているモデルを閲覧することができます。

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コミュニケータの紹介動画は、ヘルプドキュメントに掲載されております。ただし本サービスは、現在のところ、北米のユーザーが使用できる Cloud Service Subscription として提供されているため、ユーザーインターフェースが日本語化されておりません。日本語対応版がリリースされましたら、また改めて告知させて頂きます。

A360 の機能については、以下の記事を参照してください。

簡単に A360 ビューワー機能を評価する方法http://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2015/03/easy-way-to-test-a360-viewer.html

A360 ビューワーの新機能
http://adndevblog.typepad.com/technology_perspective/2015/04/new-capabilitie-a360-viewer.html

次回は、MEP 製作詳細や構造、DirectShape や Geometry API 等のモデリング機能についてご紹介いたします。

By Ryuji Ogasawara


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