先週もお話ししましたように、Autodeskの2014製品のプレスリリースが先月末行われました。今回は、販売間近のRevit 2014 の製品の新機能について、一足先にご紹介したいと思います。

まずは、Armundo Darling とTomasz FudalaによるRevit 2014の新機能のプレゼンテーション(英語)が以下のリンクからご覧いただけますので、参考にしてください。

「What’s New in Autodesk ® Revit ® 2014」by Armundo Darling and Tomasz Fudala

新機能や改良点はいろいろありますが、以下が注目する点です:

  1. 点群(ポイントクラウド)の改善
  2. 変位セット(別名分解図)
  3. ドッキング可能なウィンドウの改善
  4. マルチ参照の注釈
  5. マテリアルの使いやすさとパフォーマンス
  6. 非矩形クロップ領域
  7. 可変のグループ•インスタンスパラメータ
  8. ナビゲーション表示のパフォーマンスの向上
  9. 代替寸法
  10. 一時的なビューテンプレート
  11. 立面のスプリット
  12. 集計表の改善

点群(ポイントクラウド)の改善

K2と呼ばれる新しいエンジンに変わりました。これにより、概観のグラフィックス表示やそのコントロールが大幅に改良されています。例えば、カラーモードの選択やその設定を調節したりできます。以下のイメージに示すように、見た目に質が向上しているのがわかると思います。

3D rendering of a historic brick building with a modern structure adjacent to it, showcasing architectural details like windows and rooftops.

変位セット(別名分解図)

別名「エクスプロード ビュー」と私たち同僚の間で呼んでいますが、モデルそのものを変更せずに、その位置をわかりやすいように変位させて表示することができます。操作もとても簡単で、詳細図面やアセンブリの過程、スキーマのデザイン等に応用することができると思います。

Cross-section diagram of building materials showing layers including precast cap, interior finish, wood framing, air barrier, and exterior finished brick on the left.

ドッキング可能なウィンドウの改善

Revitには、プロジェクトブラウザとプロパティウインドがありますが、それらが以外と画面のスペースとってしまって、実際に作業するスペースが小さくなってしまい、作業がしづらいといった経験はありませんか?Revit 2014では、それらの自動非表示が可能になります。また、それらを重ね合わせて、タブにして表示が可能です。

Side-by-side comparison of a 3D architectural model in software, highlighting horizontal alignment and interface settings.

マルチ参照の注釈

これは主にRevit Structure の強化点ですが、同じ値を何度も繰り返すようなタグを複数まとめて表示することが可能になります。特に、配筋図を作成する場合を想定して追加された機能ですが、MEPで複数の配管の表示にも使用できます。

Technical diagram illustrating pipe dimensions and specifications. Features labeled sections A and B, detailing measurements for different pipe sizes including DN32, DN80, and DN100.

マテリアルの使いやすさとパフォーマンス

これまで、マテリアルのダイヤログは複数からなり、作業スペースをとって作業がしづらかったのですが、それが、ひとつのダイヤログにまとめられ、シンプルで、クリーンなUIになりました。また、パフォーマンスが大幅に改良されています。たとえば、空のプロジェクトファイルに100マテリアルがある場合、1つマテリアルを作成するのが300%早くなっていると聞いています。

Software interface displaying the material properties for 'Concrete 10 MPa' in architectural design, including information on identity, thermal and mechanical properties, and a list of available materials.

非矩形クロップ領域

これまで、クロップ領域は矩形に限られていましたが、それが任意の形状が使用できるようになりました。これまで、マスク領域を使用するなどして、工夫されていた方もいらっしゃると思いますが、これで、簡単に意図する領域だけのクリップができるようになります。しかも、使い方は既存のUIのパターンにそっていますので簡単です。

Architectural drawing showing an entry stair elevation on the left and a detailed floor plan of a building layout on the right.

可変のグループ•インスタンスパラメータ

グループに、グループ インスタンスのパラメターが指定できるようになりました。パラメーター プロパティ ダイヤログでこれまではタイプあるいはインスタンスのパラメターが指定できましたが、それに加えて、グループのパラメータが、グループとして固有のパラメータなのか、個々のグループのインスタンスで変更可能なパラメータなのかを指定できます。

Screenshot of Parameter Properties settings in a software interface, displaying options for parameter type, discipline, and group parameter under identity data.

ナビゲーション表示のパフォーマンスの向上

ビューのナビゲーションの際、モデルが大きすぎると重たくなりますが、そのようなナビゲーションの際のグラフィックスの生成と外観の制御が可能となります。これにより、表示のスピードが速くなります。これは、2Dおよび3Dビューの両方で有効です。

代替寸法

寸法表示で、2つ目の単位で表示が可能となります。たとえが多国籍の企業や、海外で受注されたプロジェクトの図面の表示などに有効です。

Engineering drawing showing dimensions and elevations of a structure, with measurements in feet and millimeters. Labels indicate specific heights and distances.

一時的なビュー テンプレート

図面として作成するビューではなく、作業をするうえで、一時的に使用したいビューの設定をテンプレートとして指定できます。これによって、たとえば、構造用モデルが作成しやすいように設定されたビューをいつでも選択できるようにできます。これもRevit Structureで主に必要性があった機能ですが、ほかの分野でも使用できます。

Screenshot of a software interface displaying the 'Temporary Apply View Template' settings, including options for view templates, discipline filters, and properties related to structural analysis.

立面のスプリット

これまで、断面線は折れ線で指定できましたが、同様なことが立面でも可能になりました。

A diagram showing the layout of two buildings, Building A and Building B, with a zigzag design. Building A is positioned above Building B.

集計表の改善

集計表に関しては、いろいろと要望の多かった項目です。多くの新しい書式設定オプションが追加され、パラメータや書式設定へのアクセスも容易になりました。部屋計算点もつかされています。また、APIでアクセス可能となりました。

Door schedule for Level 01 of a new construction project, detailing room numbers, types of doors, fire ratings, costs, dimensions, and additional comments.

これらは、すべてを網羅したものではありませんので、その他の改良点に関しては、上記のレコーディング、あるいは詳細は製品のドキュメントを参考にしてください。

次回は、これら新規製品機能に関連したものも含めて、API のお話をしたいと思います。

原田